京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 1999・10月24日(SUN.)

お客さんの波

 19 時ぐらいに店にいくと、今まで忙しかったのがわかる。なぜかというと、補助椅子、補助テーブルが全部使われているからで、それでも洗い物がたまっていない事から、少し前にピークがきて、今は下り坂であるという事がわかる。オパールは大体夕飯時は暇なのだ。みんなどこかで夕飯を食べているのだろう。

 私がシャツの腕をまくりあげて厨房にはいった途端、ひたすら顔をはたきメイクに専念していた 5 人組みのお客さんが席をたち、帰っていった。あとには大量のファウンデーションが床にまき散らされて残ったのだけれど、君達ここはデパートのトイレじゃないよ。最近はよく電車の中でも思いっきりメイクをしている女の子をみるけれど(たいていコギャル、あるいはヤンキー風)、そういうのはあんまし人前でやるものではないと思うんだけれど。せいぜいちょっと直すぐらいでしょう、ふつう。

 そのお客さんにひき続き、他のお客さんも次々席をたって、またたくまにオパールはからっぽになってしまった。そのとき時間は 20 時。昨日オープンしたナエムラさんの「ワークショップレコーズ」が 21 時まで営業しているので、挨拶がてらちょっと行ってきたら、とトモコとタイラを送り出す。要するに店内には私ひとり。イエー!

 そこへタケオくんがやってくる。「あれ、オガケンさんひとりなんですか?」といささかうろたえながら訊ねるタケオくん。「日曜日なのになあ、あっそうか! 夕飯どきだからいないのかなあ、それとも今日は何かあったのかなあ」と私に気をつかってくれる。「いや、さっきまで忙しかったんだけどね」といっても無人の店内には言い訳めいて響く。

 ところが 30 分もすると、お客さんがドっときて、店内は満員。オーダーがたまりまくる。なぜいっぺんに来て、いっぺんに帰っていくのか。店側の都合というのを考えてくれないのか。って考えるわけないよな、ふつう。私も自分が店をやるようになってから、他の店にいってもそういう事を考えるようになった。忙しい時にこれをオーダーしたら大変だろうから、こっちにしようとか。いわゆる純粋なお客さんじゃなくなってしまったというわけで、いいことなのか悪いことなのか。

 これが最後のピークで、あとはなだらかに人はいなくなっていった。閉店後にベッチがくる。結婚式帰りだそうだ。引出物は定番の「たち吉」の皿。なぜ、引出物といえばみな「たち吉」なのか。あるいは同じ会社がやっている「ADAM & EVE」かのどっちかだ。まあ、いいんだけれど。ベッチにいも焼酎を貰う。これで明日から酔っ払いながら仕事ができるぜ! って明日は私は休みでした。

小川顕太郎 Original:2000-Oct-26;