京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

HOME > diary > 99 > 1006
 Diary 1999・10月6日(WED.)

京都のパリ化反対!!

Hanako West 店に行くと「ハナコウエスト」の 11 月号が送られてきている。今回は「まるまる一冊京都大特集」という事で、オパールは「CAFE DE KYOTO」のコーナーに紹介されている。後で述べるがこれはなかなか素晴しい記事なのだが、気になる事があるので先にそちらから書く。

 今でている「オリーブ」の「京都系。」特集といい、なんか京都をパリ化しようとしていないかマガジンハウス。「鴨川はセーヌ川、百万遍はカルチェラタン、京都タワーはエッフェル塔…」とか言われてもねえ。君達はフランスから押し付けられた「芸術橋」というみっともないものに対する京都住民の反対運動を潰す気か? フジテレビが日本のフランス化をすすめて一部の反感を買っているのは周知の事実だが、フジテレビと何か関係があるのか? 君達はフランス政府の手先なのか? 

 こんな事をいうと、何を大袈裟な、と思う方もいるだろうが、そうそう大袈裟な話でもないのだ。何故なら事は現在進行中の世界戦争に関係があるからだ。

 冷戦集結後、世界はアメリカの一人勝ち状態になったかと思われたのだが、さすがヨーロッパ。アメリカの数々の妨害にも屈せず EU の統合を成し遂げた。これによってドルの一極体制は崩れ、ドル対ユーロの闘いにはいる事となったのだが、この EU の中心にいるのがフランスである。つまり世界は今、アメリカ対フランスの世界戦争中なのだ。フランスの核実験も勿論、アメリカ(側)に対する威嚇だ。

 日本はアメリカの属国みたいなものなので当然アメリカ側だが、フランスは文化戦略を仕掛けることで日本を内部から取り込む、あるいは混乱させて潰そうとしている。これも周知のように、フランスは戦後一貫して文化戦略をとり続けてきた。これがフランスの文化が駄目になった理由のひとつだが、とにかく政府の後押しで「芸術の都パリ」というイメージを戦略あるいは商売にしてきたのだ。

 私はアメリカのマクドナルドやコカコーラに代表される文化戦略も嫌だが、「芸術」を押したてたフランスの文化戦略の方がもっと嫌だ。なぜなら戦後のフランス文化なんて駄目でしょう。ロック・ソウルを中心にしたサブカルチャーが圧倒的に不毛なのは当然として、肝心のハイカルチャーである「芸術」に関してだって、戦後は圧倒的に英米主導だ。そんな貧しい文化戦略になんか決して屈したくないね。

 しかし疑えば疑うほど妄想はふくらむ。みなみ会館がやたらフランス映画、ゴダールやウイリアムクラインなどを、お洒落なというか白痴的なノリでプッシュしているのも怪しいし、ロマンザのマツヤマさんが来週一週間パリに行くのも怪しい。もしかしたらマツヤマさんはフランスの諜報員かもしれない。髪を切りながら情報を集めるのだ。「カフェパリ」という露骨なネーミングの店を始め、フランス風のカフェエがやたらでき始めているのも怪しい。「スターバックス」と闘っているのだろうか。(「スターバックス」がドクターイーブルの世界制服の拠点である事は有名だ)

 もしかしたらオパールもフランス風と思われているかも知れない。今回のハナコにもオリーブにも取り上げられたくらいだし。でも、フランスといってもオパールはちょっと違うんだなあ。なんといってもオパールにはあの世界の「佐川一政」さんがお客さんで来るのだから。これはもう「タダスの森」を「ブローニュの森」にみたててやるしかないでしょう。ハッハッハ。…って、そんな事したらホンマに京都がパリになってしまうがな!!

スタッフの似顔絵 ところで「ハナコウエスト」の記事、「CAFE DE KYOTO」だが、これがよい。多分上層部から、京都のパリ化をすすめるために、こういった記事を強要されたのだろうが、こういった時にどこまで闘えるかが記者の力量の見せ所だ。この記事は一見褒めているようで、読みようによってはもの凄くバカにしているとも読めるもので、我々はもう読みながら爆笑の連続であった。オパールのスタッフの似顔絵も非常に出来がよく、ガシっと本質を掴んで笑えるようにみせるというプロの技を感じた。「京都カフェ=パリカフェってのは、どうなったのか? …答えはアナタの中にある!」(※)というジューダイさんのセリフが最高。頑張れジューダイアヤコ、応援してるぜ!

小川顕太郎 Original:2000-Oct-8;