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 Diary 1999・11月28日(SUN.)

今度はチーズ

「『ワイルド・ワイルド・ウエスト』駄目でした!」とヤマネくんが泣きそうな顔をしてやってきた。「ババさんは何と言っていました?」と訊くので、「自分的には面白かったけど、他人には薦めない、と言っていたよ」と答えると、しばらく考えて「僕は自分的にも駄目でした」と大きく嘆息した。

 マチデくんが貢ぎ物としてフランス産のチーズを持ってきてくれた。ほんとうはフランス産のチョコレートを持って来ようと思ったらしいのだが見つからず、チーズにしたそうだ。いや有り難うございます。

 ウエナカさんも来店。タコライスの大盛りとグラタンを瞬く間にたいらげ、後は厨房内に入って洗い物をする。それをうらやましそうに眺めるマチデくん。「僕もいつかあんな風になりたい」。…でもねマチデくん、お店には客で行くのが一番だよ。お店の裏側なんてほんとに酷いもんだ。特にオパールは、自分でいうのも何だが、まるでモロッコの荒野みたいな所だ。人肉食わされたり、奴隷に売られたりしますぜ。

 ジュリさんが来店。なんでも都築響一が、いろんな人々の部屋を紹介するとかいうコーナーを雑誌で連載しているらしく、その今回のターゲットにメディアショップのサイトウさんが選ばれたそうなのだが、サイトウさんが「絶対にいや」と断って代わりにジュリさんの家を推薦したそうで、ジュリさんとしても困っているらしい。でも何でサイトウさんは「絶対にいや」なの? 「私、サイトウくんの前の家に行ったことあんねんけど、部屋の押入とか二重構造になっていて何か隠してあんねん。それで私がいくら頼んでも決して見せてくれへんねん。かなり怪しいで。」なるほど、人には見せられないものがある、と。

 ほらね、お店の裏側って恐いでしょ。メディアショップのようなお店からは想像できない世界がそこには広がっているかも。ちなみにサイトウさんの部屋は非常にきれいにキチンと片づいていたそうです。というか片づきすぎ。例えば大量にあるサングラスとかも 1 ミリの狂いもなくキチッと並べてあったそうで……ああ、なんだか私も恐くなってきました。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-29;