京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 1999・8月8日(SUN.)

可能涼介帰阪

 店に行けばタイラがぽつんといる。他のスタッフもお客さんも出払っているそうだ。仕方がないので赤ワインをコップになみなみとついでカウンターで飲む。最近は赤ワインブームが終わったのか、ちっとも赤ワインが出ず、私ひとりでボトルを何本もあけている。こんな事をしているとホントに店を潰してしまう、そういえばこの間もカフェ・ネンネが潰れたばかりだし、とやりきれない気持ちになってさらにワインを注ぐ。

 そうこうしているうちに皆帰ってきて、ついでにお客さんもぞくぞくと来だして、やはり日曜日はこうでなくちゃと、景気づけにもう一杯ワインを飲む。裏メニューを注文するお客さんまで現われ、きけば毎日サイトを見てくれているとの事。嬉しくてさらにワインを飲む。雑誌のミーツのシワクさんもやってきて、今度来日するジェフ・ミルズの取材のことでイシザキと話し込む。その横でそれとは関係なくワインを飲む。なんだか飲みすぎてしまったと頭を振れば店にはすでに誰もいず、奥のソファーで昨日まで東京にいたはずの可能涼介が寝ていた。

 家に連れて帰り、よもやま話をうだうだとする。可能が「書評したからもう要らない」と言って東浩紀の『郵便的不安たち』をくれる。そこから東浩紀がなんと“光クラブ”を知らなかったという話から始まり、江藤淳の自殺と後藤明生の死、秋山祐徳太子の家に遊びにいった話、福田和也の『罰パラ』打ち上げパーティーの話、柄谷行人と野球をやった話……と全く非生産的な話を朝まで続ける。

 こんな生活を続けていたらホンマに店つぶしてまうわ。

小川顕太郎 Original:2000-Aug-9;