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2015年09月03日(Thu)

ババさん映画祭/M:I 5/映画 けいおん! etc

8月20日〜8月30日

ババさん映画祭

オパールの最強常連であり、京都の映画好きの間では知る人ぞ知る有名人であったババさんが亡くなってから早七年。そのババさん不在の間に、京都の映画好きシーンもかなりの変容があったとかなかったとか囁かれ続けてゐる訳ですが・・・それはともかく。そのババさんの秘められた映画作品が、長年の封印を破って、遂にここに解禁されるのであった!ババーン!!!

・・・と言っても何の事やら分からないでせうが、事の説明は以下です。
実をいふとババさんは、高校時代に映画を作ってゐたのです。あれだけ映画の好きなババさんの事ですから、さもありなん!って感じなのですが、ババさんはその事を特に口外する事はなく、オパール関係者はその事実を全く知りませんでした。それが、昨年にN田さんといふ方から連絡がありました。N田さんは高校時代のババさんの友人。が、大学は東京の方に行ってしまったので、それ以降はほとんどババさんと連絡をとる事もなく、ついこの間にババさんの逝去を知った、といふ次第。で、どうやらババさんと因縁浅からぬ様であるオパールに連絡をとってきた、といふ事なのですが・・・なんと!N田さんは高校時代にババさんと映画を作ってをり、そのフィルムを持ってゐる、とのことだったのです!ババーン! んで、もし興味があれば、その映画を・・・といふ話だったのですー!バババーン!
かうやって、ババさん映画祭の開催が決まったのでした。

8月20日木曜日のオパールが閉店後、タイミングがちゃうど合ったババさん所縁の人たちが集まり、映画祭は始まりました。むろん、フィルムを映写する機械はオパールにはないので、N田さんがDVDにおとしてきてくれたものを、オパール据ゑ付けの“梅本座号”で映写。作品は二本あって、「サテライト・オペレーション」と「ホムルンクス」。1980年と81年の作品。どちらも文化祭で上映されたきりのものらしく、30年以上の時を超えての甦りとなります。

・・・・・・ドドーン!ババーン!!ドギャーン!ガラガラガラ〜フンギャー!!!ワッハッハッハッハー・・・と、まぁ、詳しい内容はまたレビュー欄の方にでも書きますが、とりあへずみんな感無量で大爆笑!特に「ホムルンクス」の方は、ババさんが主演で、ババさん大活躍。つーか、ババさん萌えのためにある様な作品で、みんな大いに萌えまくり、満腹したのでした。あー、えがったー。N田さんも、当時もここまでこの作品は受けなかったぞ・・・と、驚いてゐたくらゐで、むしろ異常に受ける我々の事を訝ってゐる始末。・・・しかし、まぁ、熟成を経て初めてその真価を発揮するものはある。年代物のボルドーワインの様に。これらの作品がさうだとは言ひませんが、我々の脳みそが十分に熟成されてゐた・・・とは言へさうだと思ひます。

上映終了後、ヤマネくんが遅れてやってきました。
「やー、すんませーん。仕事が終はらなくて。あ、関係ないですけど、今朝、息子が産まれたんですよー」と無邪気な報告。
それを聞いてみんなは、「そ、それは関係ないどころぢゃない!」「正に、それはババさんの子だ!」「BL!BL!プラトニックラーブ!ヤマネくんおめでたうー」「それこそホムンクルス!」と大騒ぎ。まぁ、ババさんがホムンクルスを創るといふ映画だったんで、さうなった訳ですが、映画を観てないヤマネくんはキョトンとしてゐます。そこで、私がことの次第を説明し、重大な声明を発しました。
「うむ、これでヤマネくんの息子の名前は『ヤマネ ホム太郎』で決まりだ!」
「嫌です」
私の素晴らしい案は一蹴されてしまひました。ああ、ヤマネくんも映画をちゃんと観てゐたら、きっと私の案に同意してくれたと思ふんだけどなぁ。

M:I 5

MOVIXで「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を観ました。実をいふと、トム・クルーズの良さを私に教へてくれたのはババさん(とヤマネくん)です。オパールを始めた頃の私は、トム・クルーズには何の興味もなかったのですが、ババさんがあんまり「トムはいい!」と言ふので、「コラテラル」とか、ちょこちょこ観る様になって、気がついたら私も「トムはいい!」と言ふ様になってゐたのです。
とはいへ、興味がない期間も長かったので、「ミッション:インポッシブル」シリーズは最初のデ・パルマの奴しか観た事がありませんでした。しかし、「トムはいい!」とか言ひながら、MIシリーズをちゃんと観た事がないのもなんだかなぁ、といふ想ひもあり、観に行ってきたといふ次第です。

おお!これは・・・めっちゃいいやん!トム!
なんつーか、アクションの釣瓶打ちで、しかもそのアクションが地味に肉体系のものが多く、いい感じ。それでゐて、トムが老け顔を晒してゐるのに感銘を受けました。これ、絶対にわざとやってるな、と。だって、美人でキレキレのヒロイン(レベッカ・ファーガソン)とか出て来ますが、ロマンスはなく、共闘する関係。で、自身は仲間(サイモン・ペッグ)のために命を張る、と。確か、私がまだトム・クルーズのファンではなく、さういった人たちの間に居た頃は、「MIはトム・クルーズのナルシズム爆発で観てられん」みたいな批判をよく聞きました。さういった声も、あったのでせう。下手に二枚目でアクション自分でやるからね。かういったパターンの場合、歳をとってくるとなかなかにキツい事になるものですが・・・それを見事に躱してゐる。今回みたいなトムには、もう好感しか持てないよ。って、それは私がトムのファンになってしまったからかもしれませんが・・・。
トムはやっぱいい!・・・ですね、ババさん!

映画 けいおん!

「映画 けいおん!」を観ました。・・・うう〜ん、もう最高ー!めちゃめちゃ楽しいー。正に、正に至福の110分でした・・・。
これ、でもやっぱテレビ版をきっちり観てないと十分に楽しめないでせう。実は私の周りで、テレビ版を観ないでこの映画版だけ観た、といふ人が結構居るのです。まぁ、話題になったからねぇ。で、その人たちが言ふには「あんま面白くない」との事なんですねー。
まぁ、ね。この作品、軽音部の5人が卒業旅行でロンドンに行く!って話なんですが、この作品自体が「けいおん!」の卒業旅行みたいなもんなんですよ。そもそも学園生活もせずに卒業旅行なんて不可能でせう?彼女たちと一緒に、3年間の学園生活を楽しんだ者が、卒業旅行に行く資格があるのです。
前も書いた様に、「けいおん!」のお話自体は他愛もないものです。どってことない女子高生の日常が描かれてゐるだけ。でも、それらの日常がキラキラと輝いてゐる所が素晴らしい訳で・・・。故に、この「映画 けいおん!」も、お話自体は他愛もない。ロンドンに行ったからといって何か特別な凄い展開がある訳でもない(多少のサービスシーンはあるけれど)。だから、いきなりこの映画版だけ観た人が、「なにが面白いんだ、これ・・・」となるのは分からないでもないのですが、それは入学もせずに卒業旅行に行かうとしたあなたが悪い!と、言っておきませう。

だからババさん!「映画 けいおん!」を観る前には必ずテレビ版を観て下さいね!

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