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2014年12月11日(Thu)

12月2日〜12月9日 etc

選挙

いやー、選挙だねー、選挙。こんな年末の忙しい時期に、しかも突然の大義なき衆院解散。で、選挙・・・って、相変はらず、みなさんちゃんと投票しなくていいよー、するなよー、って言ってる様なものですね。まったく。

しかし、私のところ(選挙区)、入れたい人が居ないんだよね。これ、いっつも困るの。むろん、今回の選挙は、衆院解散で内閣が自らの信任を国民に問ふ、といふ選挙だから、争点は今の内閣を信任するかどうか、といふ事。となれば、明らかな格差政策(リフレ政策+消費税増税)を採ってゐる安倍政権なんか絶対に支持できないので、自民党を倒せさうな所に入れるのがセオリー。つまり民主党なんだけど・・・実は私の選挙区の民主党の人、私は嫌いなんだよねー。うーん。ま、それでもそこはそれ、個人の好悪なんかは置いておいて、結果を目指すのが大人な態度なんだけど・・・いつまで経っても幼稚な人間なんで、うじうじしてしまふ・・・。いや、前回も入れましたよ、その人に。だから、今回もさうなるだらう。うう〜む。
あ、あと裁判官は全員×(ペケ)ね。別にこの人たちを否定してる訳ぢゃないけれど、かういったやり方自体に対する否定です。

瀉血

さういへば先日、「安吾捕物帖」の話をした時に、学生時代に読んだけど内容はほとんど覚えてゐない・・・と書いたけれど、ひとつ強烈に印象に残ってゐる事があって、それが瀉血。登場人物のひとり、勝海舟が、推理を披露する前に瀉血を行って、汚血を絞り出すのです。確か、後頭部と指先をナイフで切って血を出すんだけど・・・それが「痛さうー!」と凄く印象に残ってゐます。
瀉血とは、中世ヨーロッパでは一般的であった治療法で、いはゆる悪い血を外に出す事によって治療する、といふもの。現代では、根拠のない間違った治療法であった・・・とされる事が多いですが、抗生物質のなかった昔では、感染症で死ぬ人が圧倒的に多く、そんな人にはやはり効いたのではないか、といふ説もあります。病原菌は鉄を餌にするからね。血を出して体内の鉄分を減らせば、それで助かったケースも多々あったのでは、と思はれます。
とはいへ、やり過ぎて死んだケースも多いみたいだし(ジョージ・ワシントンが有名か)、抗生物質のある現代ではもはや意味のない治療法だらう・・・と思ってゐたら、なんと今でも結構やってゐる人が居るのです。たとへば・・・海老蔵とか。海老蔵、なんかしょっちゅう瀉血してるみたいなんですねー。なんでや?
いや、現代でも多血症といふ血が多過ぎて頭痛や目眩のする病気があって、それの対症療法として瀉血は行はれてゐるらしいので、別にそこまで驚く事でもないのかもしれません。海老蔵とか“血”多さうだし。
あと、実は主に女性の美容で「カッピング」といふのがあって、これも瀉血の一種らしい。真空状態にしたカップを肌に吸ひ付かせ、皮膚の表面に血を集めるもので、まぁ、それだけで終はりにする所も多いみたいだけど、医療資格者の行ふ「メディカルカッピング」といふのになれば、さらにその集まった血を外に出すらしい。鍼とか刺して。これが美容と健康にいいんだとか。海老蔵は自称健康オタクらしいので、これの影響で瀉血やってるのかもしれない。
しかし、私はもうひとつの可能性を考へてゐます。海老蔵は競馬好き。で、実は馬って瀉血をするんですね。笹針、とかいふらしいですが、競走馬が鬱血状態になって筋肉痛を起こしてビッコひいたりする時に、瀉血を行ってそれを治すらしい。もしかしたら、そこからヒントを得て瀉血を行ってゐるのでは、海老蔵・・・。
なんにせよ、やっぱ海老蔵は面白いです。

寒くなってきました

瀉血の事を書いたので、ついでに健康の話でも。・・・やー、寒くなってきたんでね、やっぱ「冷え」には気をつけた方がいいですよ。みんな、案外なめてるからね。まぁ、若いうちは分からないかもしれないけれど、歳をとってくるとね。くるから。私は冬になったら、必ずパッチを穿く様に常連さんには言ってるんだけど、みんな真剣にとってくれないんだなー。大体、上はセーターを着たりコートを着たりしてるくせに、下は夏と同じジーンズだけって変だらう。腰が痛い、足が痛い、朝起きたら身体が動きにくい・・・といった症状だけでなく、内蔵が冷えるので、様々な不調を引き起こしてしまひます。
カズとか、クソ寒いクラブで一晩中DJとかやってるのに、ジーンズだけといふので、すぐにパッチを買ふ様に言ったけど・・・買ったのか?
ヤマネくんも腰痛持ちのくせに、子供と一緒に入るから風呂は5分くらゐしか浸かれない・・・なんてダメだらう。
オーソンも・・・やたら風邪ばっかりひいてゐるけれど、大丈夫?オーソンの場合は、栄養不足の様な気がするな。タンパク質と野菜、ちゃんと十分に採ってるのかな。あと、果物。この間、リンゴをあげたけど、毎日食べた方がいいよ。リンゴはピングドラムなんだしさ。

ef - a tale of melodies

アニメ「ef - a tale of memories」の続編、「ef - a tale of melodies」を観ました。続編といふより完結編といった感じで、これら二つで一つの話なんですね。前回、謎だった事が明らかになります。
・・・にしても、なんか凄かったわー。全編、御都合主義とあざとさと感傷性の塊で、これが実写だったり、普通に単線的に語られたりしたら、とても最後までは観られなかったと思ふ。なんだこれはー!と叫び出しさうなのを何度も抑へたくらゐ。それでも最後まで観られたのは、演出の力だと思ふ。これ、シャフト印なのか新房昭之印なのか、「化物語」とか「まどマギ」っぽい演出が随所に観られる。過剰に装飾的な演出。それがとても興味深かった。
はっきり言って、登場人物には誰も共感できないし、むしろ気持ち悪い人たちばっかりで(全員、あまりに自己完結しすぎ!)、恥知らずなまでにあざとい話を展開する訳だけれど(トラウマ、不治の病、理不尽な死・・・などがこれでもか!と投入される)、それを最後まで「(ある意味)面白く」見せ、ラストには感動に似た何かまで齎すとは・・・アニメの深部、暗黒部を垣間みた様な気がしました。
観てよかった、と真剣に思ふ。でも、他人(アニメファンは除く)にはとても薦められないなぁ・・・。

スガラムルディの魔女

スペインの鬼才、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督による「スガラムルディの魔女」を、シネ・リーブル梅田で観ました。もう、最高!!!
スガラムルディとは、実際にある村の名前で、その昔、魔女狩りによって多数の魔女が殺された場所。まぁ、アメリカのセイラムみたいな所なんですかね。で、その村に、指輪強盗の男たちが逃げ込み、現代にまで生き残った魔女たちと出会って死闘を繰り広げる・・・といった内容。
もう最初っから最後まで、ゲラゲラ笑ひながら観ました。恐怖と笑ひが一体になった楳図かずお的センス。そして何より、画がかっこいい!役者も美術も最高。私の観たかった世界がここに、ある。
私はケン・ラッセルの「白蛇伝説」や「ゴシック」なんかの世界観が好きで、あんなのが観たいなぁー、とずうっと思ってゐたんだけど、最近はそんなのがなくて・・・と、寂しく思ってゐたら、あったよ!ここに!といった感じです。
むろん、これはとても個人的な感覚で、他人と共有できるとは思はないし、したいとも思はない。だから他人には薦めません。でも、私にとっては最高なのです。年末になって、こんな映画と出会へるなんて・・・幸せだ。

Comments

投稿者 オーソン : 2014年12月12日 22:30

選挙期間になるとドキュメンタリー映画『選挙』を思い出します。名前を連呼する候補者には投票しなくないんですが、多分どこの候補者も連呼してるんでしょうね…。これほど格好の悪いものは他にあるのかといつも思ってしまいます。でも、投票にはいきます。消去法ででも1票を入れないと。
運命の果実、おいしかったです。しかし、また風邪をひきそうな予感が…。
ちなみに、パッチは愛用してます。寒さに弱いもんで…。

投稿者 元店主 : 2014年12月13日 02:56

オーソンへ

確かに。選挙って、日本人に合はないよね。なんか白々しい茶番を演じてゐる様な気になる。だから私も選挙は嫌い。しかし、実際その制度の中で生きてゐる訳だから、それと折れ合って&闘ってやっていくしかない。オーソンも投票には行くんだ。うん、さうだよね。風邪をひかない様に。

パッチはすでに愛用、と。それはいいことだ!明日からまたさらに寒くなる様だよ。

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