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2012年02月14日(Tue)

拝啓 powerくん 音楽, powerくん

時折、激しく粉雪が舞ったりするものの、積るでもなく、ただ人々の影を吹き消してしまふだけの寂しい東山は祇園の外れ、カフェ・オパールですが、そちら伊太利亜の方は如何ですか?

先日の日本滞在時には、二度もお越しいただき、ありがたうございました。一度目はK子さんとお二人で、二回目はほろ酔い加減のpowerくんひとりで、と理想的な形での御来店。是非とも、次回も同じ様な感じでお願ひしたいと思ってをります。
二度目の来店時に、マリア・カラスの友人であったといふお婆さんに歌を習ってゐるといふpowerくんの仰天発言があり、我々が無理にせがんでその歌声を披露して貰ったのが、特に印象深い出来事でした。今日は酔ってゐるから、といふ事で、一節しか歌って貰へなかった事が残念でなりません。次回はぜひ、まるまる一曲聴かせて下さい。なに、夜であればどうせオパールには他のお客さんなど居ません。遠慮なく、ぶちかましてほしいと思ひます。
その時にpowerくんから聞いた、そのお婆さんの教へ、「正しい歌ひ方さへすれば、誰でも歌は歌へる」といふのが大変興味深かったです。正しい歌ひ方とはどの様なものなのか?どうにも頭の鈍い私は、powerくんの説明ではいまひとつどの様なものか分からず(横隔膜をあげ続ける、といふのだけは分かりました)、故にあれ以来悩んでゐるのですが、先日、声楽をやってゐるお客さんにこの話をしてみました。すると、「それってベルカント唱法のこと?」と言はれたのですが、そうなんですかね?
あと、そのお客さんはしきりに「それって、伊太利亜人的な考へやわー」といふので、さうなのか?ドイツ人やフランス人はさういふ風に考へないのか?と釈然としない思ひで居たら、そのお客さんが“正しい”と“楽しい”を聞き違へてゐた事があとで判明しました。楽しい歌ひ方さへすれば、誰でも歌は歌へる。うむ、確かにこれならなんか伊太利亜人っぽい。

歌といへば、私が薦めたKindred the family soulは如何でしたか。ジル・スコット好きのpowerくんへのオススメといふ事で、些か安易なチョイスだったかもしれませんが、まぁ、あの時は時間がなかったので・・・。
今なら私はpowerくんに、Rebecca Fergusonを薦めます。先頃デビューしたイギリスはリバプール出身の女性歌手で、イギリス人らしいといふか、なんといふか、わかりやすーいドソウルです。体型的にはpowerくんの好みではないと思ひますが、歌声的にはいいのではないかと思ひます。正しい歌ひ方をしてゐるかどうかは分かりませんが。

それではまた、伊太利亜の様子など(日記の方で)お聞かせ下さい。K子さんにもよろしく。またの御来店をお待ちしてをります。

敬具    元店主

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