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2011年07月16日(Sat)

青木繁展 アート

さういへば忘れてたけど、「青木繁展 ー よみがえる神話と芸術」@京都国立近代美術館に行ってきたのであった。
青木繁といへば、私は「海の幸」が昔から好きで、是非実物を観てみたいと前から思ってゐたので、これ幸ひ、と行ってきたといふ次第です。

で、やはり、といふか、「海の幸」がダントツに良かった。ひとつ頭を抜けてゐる様な気がする。他の作品はねぇ・・・、「海の幸」に並ぶ青木の代表作である「わだつみのいろこの宮」とか、昔からよく良さが分からなかったけれど、実物みても、やはり良さが分からない。
「わだつみのいろこの宮」といへば、夏目漱石が激賞して、「それから」の中に出て来る、といふ事が有名だけれど、うーむ。これ、昔から思ってたんだけど、そもそもこの絵、海の中に見えないんですけど。確かに、水の泡とか描いてあるけれど、女の人の長い髪とか、衣装がダラリと下に垂れてるし。水の中だったら、フワッと浮くはずでせう?みんな、変に思はないのかなぁ。
もしかしたら、これには私の知らない理由があるのかもしれない、と前々から思ってゐたのです。だって、どう考へても変なんだもの。是非、その理由が(あるならば)知りたいもの。誰か、知りませんかね?

「海の幸」を最初に、実際に目にした印象は・・・わ、思ったより小さい!といふもの。私、なんかもっと大きな絵を想像してゐたんですね。思ったより小振りの絵でした。でも、やっぱ凄くいい。
この絵、よく“未完成の魅力”とか言はれるんですけど、なんかしっくりきません。確かに、両端の人なんか身体の線だけで顔とか描いてないし、その身体の線も途中で消えてるし、下絵みたいな線も何本も残ってゐます。それに、画家本人がこれを未完成のまま提出した、と言ってる訳で、未完成だけど魅力的、といふのは、まぁ、その通りなのでせう。が、私には、どうみたってこれ、完成形としか思へません。作品なんてどこまでも手を加へる事ができる訳で、どの時点が完成なのか、といふのは、時が決める様に思へるのです。作者ぢゃなくてね。この絵は、これ以上手を加へたらダメになる、と思はせるものがあります。例へば、両端にゐる顔のない人物に顔を描いたり、下絵の線みたいなのを消してちゃんと足を描いたりしたら、多分、台無しでせう、この絵。さう思はせるものがある、といふ事は、この絵は“完成形”なのではないか、と。
まぁ、絵なんてどんどん褪色・風化するし、完成/未完成といふ視点はあまり意味ないのかもしれませんが。(いや、ある見方からすれば、意味あるかも。が、それは私の手に余るなぁ)

あと、絶筆になった「朝日」といふ作品が良かったです。なぜか、印象に残ってゐる。どーってことない絵なんだけれど。

帰り際に、なぜか血迷って「海の幸」がプリントされたTシャツを購入してしまひました。しかも、いつもMサイズの私だのに、Sサイズを購入!・・・思ったより小振りだった、といふ印象に引きずられたのか。う〜む。

オパールに来ると、窮屈さうに「海の幸」Tシャツをきてゐる私が居る、かもしれません。

Comments

投稿者 ソバ : 2011年07月17日 02:41

記事の内容にそぐわないですが、
元店主さん、トモコさん、
今日は遅い時間から押しかけてえらい長居いたしまして、
どうも失礼いたしました(泣)。

キャラメルパフェ、苦み走った大人の味で、
大変美味しくいただきました。
どうもありがとうございました。

トモコさん、
帰り、お調べくださったとおりに、
一番安価で最短のコースで帰ることができました。
こちらも併せて、
本当にどうもありがとうございました。

また次に寄せていただく日を楽しみにしております。

取り急ぎお礼まで。。

投稿者 トモコ : 2011年07月18日 04:30

安価で最短で良かったです。。
ポー店長共々またのご来店をお待ちしております。
タイムキーパーはお任せ下さいね。

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