京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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2009年12月21日(Mon)

博多町 Customers

現在のカフェ・オパールの所在地は、京都東山区の博多町。
ところで、なんでここらは博多町といふのであらうか、まるで九州みたいだなぁ、と、私はここに来て以来、たまに考へてゐたのです。考へてはゐたのですが、別に調べたりはしませんでした。すると、業を煮やしたのか、向かうからやってきました。

それは、九州から、東京を経由してやってきました。名前をHくんといひます(博多くん、ではありません)。Hくんは九州出身で東京の大学に通ふ大学生。フラリと京都まで、つい自分探しに来てしまふといふ、些か困った若者であります。
(余談ではありますが、自分探しをする若者って、どうしてカフェをやりたがるのでせうか。カフェ関係者としては、非常に頭の痛い問題です。)
Hくんはある日、西日本新聞で京都の博多町についての記事を目にします。京都には、博多の聖福寺を開いた栄西禅師が京都に移った後に作った建仁寺といふ寺があり、その寺を作るために博多から連れてきた大工さん達の住み着いた所を、今でも博多町と呼ぶ、と。
自称生粋の博多ッ子であるHくんは、この記事を読んで是非とも博多町に行ってみたくなり、京都に着いたのち、あちこちで「博多町はどこですか?」と尋ね歩いたものの、誰一人分かる人がをらず、あの記事はガセだったのではないだらうか、と半ば諦めながら“たまたま”目についたオパールに入ってきた、といふ次第だったのですが、そこが正に博多町のど真ん中である、といふ事実を知り、衝撃を受けてゐました。
な〜るほど、ここらが博多町といふのは、さういふ謂れがあったのか〜、と、我々も感心したのですが、Hくんからその問題の新聞記事を見せられて、またビックリ。なんと、そこには『老舗の店もあり、京の情緒が残る「博多町」』といふキャプションとともに、オパールの(入り口の)写真がドーンと載ってゐたのです。うわー。

ま、それはともかく、Hくんは自称生粋の博多ッ子のくせに、鮎川誠を知らないといふので、私は思はず説教をしてしまひました。陣内なら知ってゐる、とかいふので尚更です。
京都の博多町もいいけれど、まづ地元の博多の事を知りなさい。
同じ事だけれど、京都に自分を探しに来るのはやめなさい。そんなもの、ここにある訳ないでせう。
あと、4時間もカウンターで頑張るんだったら、コーヒーのお代はりくらゐはしてね。

あ、あれ?もっとカッコ良かった記憶が・・・。

Comments

投稿者 Hくん : 2010年02月24日 05:10

こんばんは。お久しぶりです。
ハットリです。
先ほど京都での旅を思い返してパソコンをして
いたらHPを発見しました。
その節は、本当にお世話になりました。
ともこさんの授業すごく好きでした。
あれから二ヶ月経って「自分探し」はもうダメだと
気づきましたが、動機は良くなくても、二ヶ月前の自分が
京都に旅に出たこと。Cafe OPALでの出会いを感謝しています。ありがとうございました。
四月から、僕も社会人です。今度はコーヒーお代わり出来るだけのお金を持って京都に遊びにいきますね。

投稿者 オガワトモコ : 2010年02月25日 14:17

ハットリくん、こんにちは。
私にとってハットリくんとの出会いは、自分自身の弱さを認識する良い機会となりました。
今年は『メンタルの弱さは体力でカバー』でいくつもりです。
ハットリくんへのアドバイスは『無いものを探さない』『大事なことはメモをとる』です。
ではまたお会いできる日まで。
良い社会人になってください。

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