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2008年12月10日(Wed)

顔見世興行始まってます 歌舞伎

12月。ただいま京都南座では京の年中行事「吉例顔見世興行」が絶賛興行中です。

さて、この吉例顔見世興行。歌舞伎を観る様になるまでは、あまり興味がありませんでした。そもそも、芝居なのに“京の年中行事”とはなんぞや。なんか変ぢゃないか、それ。などと思ひ、年中行事だからと言って、特に歌舞伎に興味もないのにゾロゾロと出かける人たちの気持ちが理解できないでゐました。
ま、この気持ちが理解できないのは今も同じですが、今や私も歌舞伎ファンの端くれ。吉例顔見世興行そのものに対しては、以前の様に「興味なし!」といふどころではありません。今や・・・・・・なかなかーに複雑で、ややこしーい想ひを持つ様になってしまったのです。
まづ、値段が高い!!!一等席なんか、通常の公演より1万円も高い2万5千円です。確かに、東京の役者さんをわざわざこちらに呼び、一月あまりも滞在させて公演させるから、といふ理由はあるでせう。しかし、「“京の年中行事”といふブランドに値打ちこいて、値段吊り上げてるんとちゃうん?」といふ思ひは消えません。だって、多少(公演)時間は長いとはいへ、普段歌舞伎座で行はれてゐる公演と較べても、豪華さでも内容でもあまり変はらないんですもの。ま、こちらから歌舞伎座まで行くとなれば、1万円ではすみませんが・・・・・・。
あと、非常に気になってゐること。さきほども書いた通り、世の中には歌舞伎には特に興味はなくても、京の年中行事だから、といふ理由で吉例顔見世興行に行かれる方が結構をられるのです。勿論それはそれで構はないんですが、この様な方々から話をきくと「一生の想ひ出になると思って6万円払っていった」「もうこんなチャンスはないと思って、7万円払った」とか言ふんですねー。なんで6万も7万もかかるの?
かういった人たちは、まづ自分でチケットを買ってません。誰かにチケットを斡旋して貰って行ってゐる様なのです。それにしても・・・・・・なんでそれでそんなに値段が跳ね上がるの???
吉例顔見世興行のチケットは一般人にはとても買へない、とか言ふのなら分かりますよ。が、全然、普通に買へます。発売日に買へば、大概いけるはずです。確かに、人気の高い日、といふのはあります。それらの人はどうしてもその日に行きたかったんでせうか?いや、そんな事はないでせう。私の聞いたある人は、わざわざ会社を休んで行った、と言ってましたから。
普通に考へれば、斡旋した人が中間マージンをとった、といふ事になると思ふのですが、松竹はさういった行為を厳しく禁止してゐるはずです。たとへば松竹会の会員の人(一般より一日早くチケット買へる)が、チケットをヤフオクなんかで定価以上の値段で売ったとします。すると、それを見つけた松竹は、その人を松竹会から追ひ出す事になってゐるのです。
私が歌舞伎を観る、といふ事が判明しますと、“そこら”の周辺の業界の人たちから「吉例顔見世興行のチケット、御用意しませうか?」と言はれる様になりました。「いや、自分で買ふからいいですー」と軽く断るのですが、もしここで頼むと、そこでは値段が高いのかなー???
・・・う〜む、どうもスッキリしません。誰か、ここらのカラクリを教へて貰へないでせうか。

そんなこんなで、なかなか複雑な想ひのある吉例顔見世興行ですが、今年はなんと、海老蔵がやってくるのです!ババーン!!
てな訳で、行ってきますよ、泣く泣く、吉例顔見世興行!
むろん、普通に(松竹会で)チケット買って最前列です。

081210.jpgまねき上げ

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