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2007年12月01日(Sat)

援軍登場 ナクラくん, オイシン

 すつかり“冷え”対策に本腰を入れてゐる私は、常連さんたちに「冷えには気をつけなあかんよ」と言ひまくつてゐる訳ですが、どうもイマイチまともに受け止めて貰へません。カズ16など医者修行中の身でありながら、全く冷え対策をやつてゐない。夏と同じジーンズを穿き、パッチも腹巻きも厚手の靴下も着用せず、カイロや湯たんぽを使ふ事もなく、風呂にも入らずシャワーで済ませてゐるといふ。そんな事ではダメだらう! パッチを穿け! せめて足湯をしろ! などと私が親切にも忠告したのですが、薄笑ひを浮かべて逃げてしまひました。うーむ、自分が西洋近代医学の徒だから、東洋の叡智をバカにしてゐるんだな、勝手に20世紀とともに没落しろ! と、ブツブツ言つてゐる所に、オイシンがやつて来ました。

 オイシンは確か腰痛持ち。これは…と思つて尋ねてみたら、案の定冷え対策は何もやつてゐません。やはりな、ははは、愚か者め、と、ここぞとばかりに私は冷え対策の大切さを訴へたのですが、案の定といふか、オイシンはまともに取り合つてくれません。

「えー、パッチ−? あー、まー、ねー、冷えはそらダメでせうけどー、そんな“万病の元”なんて、大袈裟ぢやないんですかー。店主はいつも大袈裟だしー」

 むむむー、一寸自分の会社の業績がいいからッて、調子に乗つてるなァ。お前なんか日本経済と一緒に沈没してしまへ! と、私が呟いてゐる所に、 ナクラくんがやつてきました。

「あ、でも、体温が低いのはダメなんですよ。免疫力が下がるんです。体温があがると、免疫力があがる。これは日本人の学者の発見で、ノーベル賞もこれで穫つたんですよ」

 おお! 援軍登場! ナクラくんも医療従事者。さすが、私と違つて説得力がある。もつと、もつと、言つてやつて下さい。

「だから、風邪とかひいて熱が出たら、決して解熱剤を飲んだらダメです。熱が出るといふ事は、免疫力を高めて、身体がウイルスと闘つてゐるんですから」

「ええー、でもー、高熱が出たらしんどいぢやないですかー」

「うん。しんどいのは、いい事ですね」

「はぁ???」

「うん、しんどい、といふのは、つまりー、バタンと寝てしまふ。無駄な体力を使はない。あれは、身体が“我々がウイルスと闘つてゐる間は休んで無駄な力を使はないで”といふ、メッセージを送つてるんですよ。それが、しんどい、といふ形で感じられてしまふ。だから、解熱剤なんか飲んで体温を下げると、免疫力が下がる。で、風邪がグズグズいつまでも続く。また、クスリを飲んでしんどさが軽減されるもんだから、色々と動き回つて体力が落ち、これまた風邪がグズグズいつまでも続く。と、まー、こんな訳で、風邪なら熱だして家で寝てるに限ります」

 さうだぞ、オイシン。野口整体でも、風邪は通りすぎるものと言つてだな、病院なんかに行くものぢやない。大体、風邪は治療法がないんだから。医者は風邪を治せないんだよ。風邪薬なんて製薬会社と医者の陰謀だ。あれで風邪を長引かせ、その分バカバカ稼ぐためなんだよ。あんな効きもしないもの…。治すのは自分だ! つまり、冷え対策だ!

「ホントですかー、なんか店主が言ふと、途端に胡散臭くなりますねー。すぐ、“陰謀”とか言ふしー」

 なんだと! …とにかくだな、パッチと腹巻き、これだよ。ここから始めよ。

「実はうちのオヤジが昔からパッチに腹巻きなんですよねー。確かに、ムチャクチャ元気だもんなー。う〜ん。」

 だろ。オイシンも先人の知恵を謙虚に学んでくれ。先人とかナクラくんの言ふ事なら、私のと違つて、信用できるだらう。…とにかく、自分の身は自分で守る。健康管理はリバタリの基本だぞ。

「まあねー。でも、なんか、騙されてゐる様な気がするなー。話がうまくまとまり過ぎてるしー。…あ、もしかして、パッチの会社からお金を貰つてます?」

 なんでや! …全く、身体が冷えると、心まで冷えて、縮こみ、捻くれ、真実の言葉! に耳を貸すことが出来なくなるのではなからうか、と思つた師走の始まりでした。

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