京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

　やはり料理の醍醐味は、有り合はせの食材で如何に美味しく、身体に良いものが作られるか、といふ事でせう。ナクラくんも仕事帰りに食材屋さんに寄り、半額など値引きになつてゐる食材をとにかく手当たり次第に買ひ、家に帰つて、さてこれらと家にある残り物でどのやうな美味しい料理を作るか、と考へる時が一番幸せなのださうです。分かるなー。

　それとか、料理を作つた後の様々な残り汁をどうするか？　などといふ事で、熱くなります。ちなみに ナクラくんは次までとつておいて炒めものに使ふのが主なのださうですが、我が家ではトモコが高野豆腐に吸はせるのが基本です。とにかく、残り汁を捨てるなんて考へられない！　といふのが前提でせう。そこにこそ、楽しみがあるのだから。

　これはいつも感心してゐるのですが、ナクラくんは本当にセンスがいい。それはさうやつて作られた料理を見たら分かります。ナクラくんのサイトにたまにアップしてありますので、興味のある方は是非ご覧下さい。一人暮らしでここまで作る人は、さうさう居ないのではないでせうか。

　実はナクラくんの場合はそれ程でもない様ですが、我々の場合は“身体にいい”といふ事が、“おいしい”と並ぶほど重要です。だから化学調味料は勿論使ひません。砂糖も基本的にダメ（“みりん”などは一応オッケー）。肉類は少なめで、野菜も加熱料理ばかりではビタミン・ミネラル類が死にますので、あまり加熱しない料理を工夫して…と、様々に制約があります。この幾多の制約をくぐり抜けながら（最大の制約はあまり高い食材は買へないことだ！）、如何においしい料理を作るのか？　…などと書くと、メンドクサー！　と思はれる方もをられるでせう。しかし、こんな事に頭を絞るのこそ“楽しい！”のではないでせうか。さう思ふと、人生は毎日楽しみの連続です。

　やはり料理と散歩は最大の娯楽ですね。