京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

「まーまーです。ッて、いふか、やはり領事館の人間は許せません！　あまりに失礼すぎる。先日はKKちやんが電話したんですが、ぶち切れてました！　ホント、ああいふ輩はどうしたらいいんでせうか」

　う〜む、難しいなぁ。…あ、マツヤマさんどうですか？

「さうだね、とりあへず、相手の名前をきく、といふのが大切ぢやないかな。あと出来れば部署名とかも。さうすれば、相手も少しは気をつけるんぢやない」

　なるほど。組織の力を笠にきて自らを隠してゐる連中に、個人としての自分を思ひ出させる、といふ訳ですね。また、なんらかの責任問題になるかも、と相手に思はせる、と。どう、こんな方法は、powerくん？

「でも、それぐらゐで気をつけますかねェ。相手は領事館の人間ですよ。文明人としての対話のルールが通用しない、野蛮人ですよ。」

「野蛮人だからこそ、脅しが効くんぢやないか。『京都のpowerぢや！　分かッとんのか！』とか凄むとか」

「それ、全然怖くないし！　…いやー、だから、苦情を言ふ所があればいいんですよ。そこに捩じ込めば相手が困る、といふ所が。どこに苦情を言へばいいんでせうか？　ケンタロウさん、分かりませんか？」

　ごめん。そんなの全く分からないわ。日垣隆にでも訊いたら分かると思ふけど…。

「やはり制度を知悉してないとダメなんですねェ。」

　うん、それはさうなんだけど、とりあへず名前と部署名をきく。それから電話ならその会話を録音したらいいと思ふよ。最近の電話は録音できるから。で、それを相手に告げてもいいと思ふ。「録音してますよ」と。さうすれば、いざ捩じ込む場所が分かつた時に便利でせう。相手も一寸はビビると思ふし。また、もし捩じ込む場所がなければ、その録音をネットに載せて、広く世間に訴へてもいいと思ふ。ま、これは効果があるか、どうか、微妙だけれども。

「それは、実名を載せてさらし者にする、といふ意味ですか？」

　むむむー、実名公表は微妙だなー。いや、それぐらゐしないと効果はないかもしれないけれど、所詮相手は一個人…ぢやないかな。“官”に勤めてゐる限りは、それぐらゐされても当たり前かもね。“公僕”なんだし。いや、でもまぁ、実名を載せなくても、イタリア領事館の人にこんな酷い事を言はれた、といふ形で公表するだけでいいと思ふ。…ウ〜ン、でも、ま、まづは先に、苦情を受け付けてくれる所を探した方がいいな。いきなり事を荒立てるのではなく、手順は踏んだ方がいいよ。

「つまり、まだまだ戦ひは続く！　といふ訳ですね！　…しんど」

　ほんと、しんどいねー。