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2007年04月12日(Thu)

ビヨンセ来日公演 音楽

 大阪城ホールにビヨンセの来日公演を観に行きました。

 完全なソロになつてからの初めてのワールドツアーです。しかもスタートの地がここ日本。一昨日の東京に始まり、昨日の大阪、そして今日が二日目の大阪、追加公演となります。

 さてビヨンセは2003年にもソロライブツアーを行つてゐます。その時はまだデスチャのメンバーだつたので、とりあへずのソロ活動といふ事だつたのですが、そのライブの模様を、私は以前DVDで観ました(ビヨンセ『ライヴ・アット・ウェンブリー』)

ライヴ・アット・ウェンブリー
ビヨンセ
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 そのライブの印象を言ひますと、とにかく肩に力が入つてるなー、といふもの。それまで常にグループでステージに立つてゐたのが、たつた一人で大観衆に向かはなければならない、といふプレッシャーの大きさに耐へてゐる様子がマザマザと感じられました。ビヨンセ自身もインタビューで「ひとりで舞台に立つのは最初は怖かつた」と述べてゐますが、偽らざる心境だつたのでせう。それらはコンサートのオープニングにも現れてゐて、なんとビヨンセは逆さ吊りでステージへ現れたのです!

 このオープニングは当時かなり話題になりましたし、さういつた意味でアイデアを出したビヨンセの勝利と言へませうが、ギミック、と言ふ事もできます。つまりそれぐらゐの変はつた事をしないと、初めてのソロライブに立ち向かへなかつた、とも言へるでせう。やはりデスチャのライブに較べると弱いな、と思つたのも覚えてゐます。

 それが! この4年間でビヨンセは大きく成長しました。今や完全に独り立ちしてゐます。それは、コンサートのオープニングを較べる事によつても歴然でせう。

今回のコンサートでは、ドラマチックな音楽が流れる中、ビヨンセがたつた一人でステージへ静々と現れるところから始まります。ゆつくりと歩を進めたビヨンセは、ステージ中央に立ち止まります。そこに風とスポットライトがパァーと当り、観客が大きく沸いたところで、それらを受けてビヨンセは、じつくりと観客席を眺め回すのです。もう観客の熱狂は留まるところを知りません…。堂々たるものでした。

 昨年のビヨンセの誕生日(B'DAY)の時に、特別に日本で行はれた無料コンサートの時と同じ布陣なのですが、やはり特筆すべきは、バンドメンバーが全て女性、といふ事でせう。美しく、凄腕の女性バンドメンバーたちが、がつちりビヨンセを支へます。これがまたカッコいい! ビヨンセは完璧に自分のキャラを把握してゐますね。確かに、「ビヨンセはオレのデスティニー!」と妄想してゐる野郎どもはたくさん居るでせうが、やはりビヨンセは圧倒的に女性の支持を集めてゐるのです。美しく、強い、女性。女の子たちの憧れ、リスペクトの対象なのです。私の周りには、多分二十歳前後の女の子が多かつたのですが、彼女たちの熱狂振りは凄かつたです。泣いてる子まで居て、ビックリしました。

 ビヨンセがこれらのバンドメンバーたちを、丁寧に紹介していくのも良かつたです。よくある様に、ある曲の途中で次々と楽器のソロを繋いでいく、その時に各自を紹介する、といふ形ではなく、ショーの最初から最後まで、万遍なく彼女らの見せ場を順次作り、さりげなく紹介していくのです。かういつた所にも、ビヨンセの強い意志が見られますね。

 最近は映画『ドリームガールズ』が話題のビヨンセですが、もちろんドリームガールズショータイムもありましたし、ピンクパンサー(これにもビヨンセは出演)ショータイムもありました。むろんデスチャメドレーもあり。この様に、総合的なパフォーマーとしての自分を演出したエンターテインメントで、娯楽度100%。2時間弱のコンサートがアッといふ間でした。

 あ、あとこれは言つておかなくてはならないと思ふのですが、最近のセレブの人たちのドレスッて、胸が開き過ぎですよね…。ビヨンセも、さういつたドレスを着てゐたのですが、やはりドキッとします、目の当たりにすると。私はスタンド席(2階)の後ろの方で観てゐたのですが、スクリーンにビヨンセの胸空きドレスが大写しになつた瞬間、「!!!」と、息を飲む音が周りから聞こえました。いや、ホントですよ。マジ、マジ。

 さらに、アンコールでは『デジャブ』をやつたのですが、その時の衣装がエイティーズ感バリバリのボディコン(全体的にエイティーズ色の強いステージだつたのです)。で、これで激しく踊りまくり歌ひまくるのですが、床に寝転んで激しくのたうッて歌つたあと、立ち上がるとボディコンが腰の上までずり上がつてゐて、完全にパンツ丸見えでした。い、いいのかこれで! と、私は狼狽へましたね。スクリーンに大写しになつてましたし。その後も、ビヨンセは歌ひながらズッとボディコンの裾を下ろさうとするのですが、なにせ踊りが激しいもんだから、すぐにずり上がるのです。…これは、演出なのか、どうなのか、と、私は激しく煩悶いたしました。うう〜む……。

 なんにせよ、ビヨンセは現在世界最高のディーバのひとり。このステージを観ないでどうする! といふ、素晴らしいショーでした。

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