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2007年04月03日(Tue)

ワンダフルライフ ポー, 雑誌

 雑誌「Newton」の5月号を読みました。

 今号では、いはゆる“カンブリア爆発”を特集してゐました。“カンブリア爆発”とは何か。それは今から約5億4000年ほど前のカンブリア紀に、突如として大量の生物が進化・多様化して現れた、といふ事件です。ま、要するにそれまで約30億年ぐらゐの地層にはほとんど化石がないのに、この時になつて突然爆発的に大量の化石が、それも結構複雑に進化した奴が出て来る様になつた、といふ事で、なぜこれが事件かと言ひますと、この“カンブリア爆発”は、“生物は単純なものから複雑なものへと少しづつ進化・多様化する”といふダーウィンの進化論では説明できないからなのです。

Newton (ニュートン) 2007年 05月号 [雑誌]

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 それはともかく、「Newton」ではこのカンブリア紀の生物を、紙上にカラーで再現してくれてゐます。これが、また! キショイ!

 たとへば“オパビニア”といふ、オパール的には気になる名前の生物が居るのですが、こいつが細長い身体に目が五つあり、象の鼻の様なノズルをつけてゐるといふ姿。なかなかキショイです。また、湯たんぽに歯が生えた様な“オドントグリフス”といふ生物がゐるのですが、この学名は“歯の生えたなぞなぞ”といふ意味らしく、ほとんど実態が掴めてゐない生物らしいです。なんか、をかしいな、それ。その他にも構造色を持つとされる“ウィワクシア”、ワサビに刺と足が生えた様な“ハルキゲニア”、メカニカルな“マルレラ”など、奇妙で魅惑的な正にワンダフルな生物の数々!

 私がこれらの絵に眺めいつてゐると、いつの間にかトモコが後ろに来て、同じ様にこれらの絵を覗き込んでゐました。

「うわー、気持ち悪い、なにこれ?」

 うん、これはカンブリア紀の生物で、今から約5億年ほど前の生物なんだよ。

「あー、なるほどー。それでこんなに気持ち悪いのね。…さうか、生物は“気持ち悪い”ものから、“カワイイ”ものへと進化するのね」

 ええ? そ、それは一寸違ふんぢやないかなー。

「さう? 気持ち悪いものッて、進化が遅れてるんだと思ふな」

 い、いやー、それはあんまりムチャクチャな意見だ。怒る人が居るよ。

「だつて…、それならこれを見てよ」

オパビニア(カンブリア紀)

ポー社長(平成19年)

「ね!」

 なるほど。……ッて、ポー社長は生物ぢやないしなァ。

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