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2006年09月24日(Sun)

沖縄文化論 ポー, 読書・文学

 岡本太郎著「沖縄文化論ー忘れられた日本」を読む。これはまだ沖縄が日本に返還される前、アメリカ占領下にある沖縄に岡本太郎が行つた時の文章である。岡本太郎独自のグイッと深層を掴む眼力と、常に正直たらんとする気迫によつて、思はず吹き出してしまふところ満載の好作品となつてゐる。

沖縄文化論―忘れられた日本
岡本 太郎
中央公論社
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 てな事は横に置いといて、この作品の中で一際光つてゐる文章を、ここに書き抜いてみよう。

「黒塗りのお重に小麦粉を薄く焼いてくるくる巻いた、白い棒状の食べものがぎっしり、見事に並んでいた。一つ、つまみあげると、しんなり、つやつや、いい匂い。中にはねり味噌が巻きこんである。上品な淡い味だ。古典料理で、包々(ぽーぽー)という。そう聞いて、一だんと嬉しくなってしまった。ぽーぽー。」

 うーむ、岡本太郎、素晴らしい。この文章のおかげで、この作品は永遠に顕彰される事でせう。

ぽーぽー

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