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2006年05月10日(Wed)

ミス・インフォ 音楽, 雑誌

 雑誌「bmr」を購入、読む。今回はミンヤ・オー a.k.a. ミス・インフォのインタビューが載つてゐて、それが抜群に面白かつた。ミス・インフォは韓国系のアメリカ人で、ヒップホップの創生期からシーンに関はつてきたジャーナリスト。且つ、『TSUNAMISONG』騒動の時に、アジア人蔑視に対して敢然と抗議の声をあげた事からも分かるやうに、政治意識も高く、クレバーな人である。故に、日本にゐてはよく分からない、なんとなく想像する事しかできない現在のUSヒップホップシーンの諸問題をズバズバと語つてゐて、とても面白かつたのだ。

 つまりはここ何年かで急速に進行するヒップホップの変容の事だ。いまやヒップホップは、かなりの部分でアメリカのカルチャーを制してしまつてゐる。その事は喜ぶべき事でもあるのだが、一方、本来のヒップホップの精神である“持たざる者の、持てる者に対する闘争”といふ側面が薄れてきてゐるのだ。そのことが、様々な軋みとなつて、いま、ヒップホップ界を騒がせてゐる。やうに私には感じられるのだが、その事について、かなりの事を教へてくれる貴重なインタビュー。惜しむらくは、短すぎる! 他の記事を削つてでもいいから、もつと載せて欲しかつた。

 全ヒップホップファン、必読でせう。

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