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2006年03月23日(Thu)

プーシキン美術館展 アート

 大阪にある国立国際美術館に行く。例によつて家を出るのが遅いもんだから、阪急の梅田駅に着いた時はすでに16時。美術館は17時までだから、大急ぎでタクシーに飛び乗る。が、例によつてタクシーの運ちやんは国立国際美術館を知らず。前の時もさうだつたが、大阪では無名なのか、国立国際美術館。しかし、いざ入館してみると、平日にも関はらず、老若男女で賑はつてゐるのであつた。

 今の催しは「プーシキン美術館展」。ロシアにあるプーシキン美術館のシチューキン・モロゾフ・コレクションから、60点以上の作品がやつてきて、展示されてゐる。シチューキンとモロゾフは、フランス近代絵画の伝説的コレクター、らしい。なんでも、個人蒐集家としてはトップクラスとの事だ。その二人が、せつせと集めたフランス近代絵画が、ズラーッと展示してある訳だが、印象派に始まり、新印象主義、象徴主義、ナビ派、フォーブ、キュビズム、と網羅的で、まるで教科書でも見てゐるやう。ま、ここら辺の近代絵画を見るのも実に久しぶりなので、それはそれで面白かつたのだが、ややインパクトに欠けるかな。やつぱ、マチス、ルソーはいい。キュビズム期のピカソもブラックもいい。セザンヌも良かつた。で、私の知らなかつた画家で言ふと、フェリックス=エドゥアール・ヴァロットンといふ人の「海港」といふ絵が良かつたです。ナビ派の人らしく、港に船が停泊してゐる様を描いた作品なのですが、なにやら不穏なモノが秘められたやうな雰囲気を湛へてゐて、気に入りました。本日の収穫です。

 17時キッチリに追ひ出され、さて美術館の向かひにあるgrafのやつてゐるカフェ「ソクラテス」に行かうとしたら、閉まつてゐた! 17時〜18時までは閉まつてゐるのだ。さうだ、前もさうだつた、と思ひ出したものの、自らの進歩のなさに憤懣やる方なく、月に向かつて吠えたのでした。

Comments

投稿者 Anonymous : 2006年04月14日 16:59

こんにちは、大阪のタクシーは不況の折、地方からこられた運転手の方がかなり多く、またなりたてでもあるため、大阪の地理に疎い方が多いですよ。
有名どころへ行くにも地元のものが新米運転手さんに、ああ行ってこういってと、お教えせねばならぬこともたびたび、そういう際にお聞きすると、出身に様々な都道府県名をおっしゃる所から見て、地元大阪の運転手さんの方が少ないのではと思ってしまいます。
また国際美術館は最近中之島へ移ってきまして、それまでは千里の万博公園内に在りましたから、あまり名を覚えられていないという事も在るやもしれません。
とにかく大阪は狭い都市の上、電車やバスなど公共交通機関の利便性が良いですから、お急ぎの場合はタクシーよりも公共交通機関ご使用をお勧めいたします。
五十日などに当たりますと路の混雑も半端ではありませんから。
それでは、差出がましいこと、ご容赦くださいませ。

投稿者 野々宮 : 2006年04月14日 17:45

すみません、こういう書き込みになれていないものですから、名前を書き忘れてしまいました。
失礼いたしました。

投稿者 店主 : 2006年04月14日 20:45

野々宮さん こんにちは!

おお!さうなのですか。これは貴重な助言をありがたうございました。京都では、簡単にタクシーに乗つて「烏丸六角を東に入つて〜」などと通りの名前で指定すれば大抵どこにでも行けてしまひますので、ついその感覚でタクシーに乗つてしまふのです。確か東京は道を知らないタクシー運ちやんが多い、とは聞いてゐたのですが、大阪までそんな事になつてゐたとは。
以後、気をつけなくては。

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