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2005年07月09日(Sat)

マーヴィン・ゲイ 音楽, ノーザンソウル

 先日テラリーと喋つてゐる時に、テラリーがマーヴィン・ゲイを知らない、といふ事が判明したので、慌ててマーヴィンに関するあれこれをザッと教へ、100回は聴くやうにと言つて、『What's going on』を貸した。マーヴィン・ゲイを知らないなんて、それはマズい。常識・教養の欠如した人間と思はれる怖れがある。それに、村上春樹著『海辺のカフカ』に、「ベルリオーズは言っています。もしあなたが『ハムレット』を読まないまま人生を終えてしまうなら、あなたは炭坑の奥で一生を送ったようなものだって」といふ一節があるが、正にこのままではテラリーは炭坑の住人である。せめてカフェの従業員にはなつてほしいと思ひ、マーヴィン・ゲイの事を教へたといふ次第だ。

 閑話休題。昨日のソウルサバイバーズで私がDJをしてゐると、ある女の子が曲のリクエストをしてきた。「スピナーズのイッツ・ア・シェイム かけてくれー!」と書かれた紙を渡してきたのである。うーむ、これはフリのお客さんだな。むろん、どんな人でもドンドン来てくれればありがたいのだが(て、いふか、さういふお客さんがほとんど来ないから潰れたともいへる)、これは一寸困つた。ソウルサバイバーズは、レア・ソウルのイベントなので、『イッツ・ア・シェイム』のやうな初心者向き(?)の曲はかけないのだ。いや、私とて『イッツ・ア・シェイム』は大好きで、家に帰れば7インチで持つてはゐるが、やはりイベントの趣旨といふのがある。そんなレコードはここに持つて来てゐない。そこで、「すいません、持つてません!」と断つた。しばらくすると、またその女の子がやつてきて、今度は「マーヴィン・ゲイの曲、なんでも!」と書かれた紙を渡してきたのである。私は頭を抱へながら、「ごめんなさい、ないです!」と答へたのだが、するとその女の子は「えええー! マーヴィンの曲、ひとつもないのー!」と叫び、信じられない! といふ目で私を見たのである。その目は、「こいつ、炭坑の奥に住んでゐるんと違ふか」と語つてゐた、やうにも思へた。…

 いや、確かに私がキタアキくんなら、マーヴィン・ゲイの激レア未発表シングル『Love Starved Heart』をかけられたのだ。それを持つてゐなかつた私が悪い、のかもしれない。

 ちなみに、スピナーズなら、やつぱ『I'll aiways love you』だよな、ノーザン的には。

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