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2005年06月27日(Mon)

ランティエ 雑誌

 雑誌「ランティエ」を購入。この雑誌、角川春樹の作つたものであり、「生涯不良」をテーマに、現代の高等遊民たちのために作られた、といふ事で、メッチャ面白さう! と創刊当初は勇んで買つてゐたのだが、そして実際に扱つてゐるテーマは常に面白さうなのだが(神道や靖国、男、不良、伝統、俳句など)、内容があまりにもつまらない! ここまで内容空疎で、且つ一寸ずれてゐるなんて…これぢや他の雑誌と同じではないか、と、買ふのを止めてしまつた。が、今回は表紙の凄さに思はず購入してしまつたのだ。表紙は、長渕剛と角川春樹のツーショットだつたのである。

 長渕剛については、よく知らない。私の勝手な評価は、ショーケンの二番煎じ・下手な紛ひ物、といふもので、ハッキリ言つて低い。見た目も気持ち悪いし、音楽的にも産業ロックの一種だらうと思つてゐる。が、最近になつて、少し気になる事が出てきた。それはラッパーの般若が、長渕剛を猛リスペクトしてゐる、と公言してゐる事だ。最新アルバム『根こそぎ』では、長渕剛の曲を使つたやつをやつてゐるし、なんでもコラボレートする予定もある、といふ。般若は、私が高く評価するラッパーである。その彼が自らのルーツに長渕剛をあげてゐるとなると…やはり、一寸気になる。そして、角川春樹である。むろん、角川春樹は、私の高く評価する、といふとをこがましいので言ひ直すと、私の尊敬する俳人である。人物の異色さといふ点でも、畏敬の念を抱かずにはをられない。その角川春樹が長渕剛を高く評価してゐるとなると…。

 しかし、やはり、この二人(長渕・角川)の対談は多少痛かつた。いや、角川春樹の発言は面白いし、興味深いと言へば興味深い対談だつたのだけれど。現在、角川春樹は映画『男たちの大和』を制作してゐるらしいのだが、その映画の主題歌を長渕剛が歌ふらしい。さういへば、角川春樹の作る映画ッて、下らないんだよねー、と、私は『人間の証明』を思ひ出しながら考へた。うーん、偉大な人だとは思ふけれど、俳句以外はあんまりろくなモノを作つてゐないんぢやないか? 映画とか、この雑誌とか。世界に向けて日本の立場からあの大東亜戦争を撮る! といふのは素晴らしい事だとは思ふけれど、現在の日本でそれをやる事ができるのは、まづ北野武なんぢやないのか。うーむ、『男たちの大和』、どうなるんでせうか。

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