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 Diary 2005年3月24日(Thu.)

セレナ

 また雨。また雨かい! 木曜日。雨だと、せつかくの休みだがどこにも行きたくなくなるんだよね。…が、今日はPrinzまでイチカワさんの写真展を見に行かなければならない。せつかく北の方まで行くので、ついでに前から一度行きたいと思つてゐた府立植物園に寄る、といふ計画をたてた。植物園は17時くらゐまでのはずだから、早めに家を出なければならない。できれば昼過ぎには出たいので、午前中に起きるのが望ましい。が、我々のやうに夜遅い仕事は、どうしたつて寝るのが朝方になるので、午前中に起きるのは至難のわざなのだ。それでも無理をして、なんと! 11時には起床した。睡眠時間は3時間に満たない…。

 私ひとりなら、そのまま顔を洗つて服を着替へ、10分以内に家を出ることができる。しかし、トモコがゐるのでさういふ訳にはいかない。最低でも1時間、いや、2時間近く準備にかかるのだ。私は「早く! 早く!」と急かしながらも、なんとなくゴロゴロしてしまつて、そのまま再び床の上で寝入つてしまつた。…

 フッと目が覚めた。視線を横に移すと、隣でトモコが寝てゐる。…な、なんだ! なにをしてゐるんだ?

「あら? 私も寝ちゃつたみたいね。」

 寝ちゃつたみたいね…ぢやないよ! いま何時? ……18時やん。雨はまだ、降り続けてゐる。この時点で、完全にPrinzに行く気が失せてしまつた。イチカワさん、すみません。…

 仕方ないので、昨週の続きで家の片づけをする。片づければ片づけるほど、ゴミも何袋も捨ててゐるにも関はらず、ドンドン無秩序になつていく我が家であつた。が、それはともかく、DVDで『セレナ』を観る。これは実在のチカーノの歌姫セレナの短い生涯を描いた映画であり、セレナ役をジェニファー・ロペスが、セレナの父親役をエドワード・ジェームス・オルモスが演じてゐる。日本では劇場未公開作であり、映画作品として観ればそれほど大したものではないが、描かれるチカーノの世界がとても興味深く、2時間を超える作品だが一気に観てしまつた。J-LO(ジェニファー・ロペス)はハマリ役で且つかなりの熱演。最後に本物のセレナの映像が流れるのだが、それを観ると身体の動きから表情まで、ほぼ完璧に模してゐるのが分かる。ライブのシーンも、J-LO自身が歌手でもあるのでなかなかに素晴らしい。なるほど、J-LOは生き方においてもかなりセレナを参考にしてゐるな、などと色々邪推するのも楽しい。それにしても、セレナといふ人を私は知りませんでした。グラミー賞まで獲つてゐるやうなのですが。

 来週こそ晴れてくれよな、木曜日。

小川顕太郎 Original: 2005-Mar-24;
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