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 Diary 2005年3月17日(Thu.)

靴下/DAZ

 雨である。先週の木曜日も、その前も雨である。このところ毎週のやうに木曜日は雨である。せつかくの週に一回の休みだからと、毎週雨にもかかはらず出掛けてゐたのだけれど、さすがに今週は萎えた。ので、家に籠もつて片付けをする事にした。

 腰を据ゑて片付けをすれば、不要なものがいくらでも出てくる。この際捨ててしまおうと、45リットルのゴミ袋にドンドン不要なものを詰め込んでいけば、瞬く間に4、5袋が一杯になつてしまつた。我々はゴミと共に暮らしてゐたのか? と唖然としてしまふ。特に、そのうちの1袋が全てトモコの靴下である、といふ事実が解せない。

「なんでこんなに靴下があるんだ!」

「うーん、靴下ッて、ついつい買つてしまふのよねェ。」

「勿体ないなー、誰かにあげたら? これなんて新品に見えるけど」

「あ、誰かにあげるのはこッち。全部新品だし、今穿いてもおかしくないものばかり集めたの」

 と、床に築かれた靴下の山を指さした。

 我々は靴下と共に暮らしてゐたのか?

 片付けの間、もちろんズーッと音楽を流してゐる訳だが、最近のお気に入りは何と言つてもDAZの新作『THE DOGG POUND GANGSTA LP』である。DAZと言へば、トモコの最も愛するラッパーのひとり。もちろん私も同様だが、どうも手抜きのアルバムを作るといふ悪癖があつて困るのだ。インディー配給で、脱力するやうな作品を連発する。ファンとしては買はねばならないし、ま、そこがDAZのキャラクターの魅力の一因ともなつてゐるので仕方がないとも言へるのだが、やはりたまには気合ひの入つた作品が聴きたい。で、今回のが、正に、その作品であつたのだー! 嬉しい。昨年出したシングル『BOYZ'N DA HOOD』があまりに素敵だつたので、これは…といふ予感はあつたのだが、そこはDAZのこと、油断はできん! と気を引き締めてゐたら、この素晴らしさ。嬉しすぎる。確かに、些かスムース過ぎる、ポップ過ぎる、といふきらひはあるけれど、それでも最初から最後までアドレナリン大噴出の快楽盤。傑作、と言はせていただきませう。

 でも、アルバムジャケットをもう一寸なんとかできんのか、とも思ふ。

小川顕太郎 Original: 2005-Mar-17;
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