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 Diary 2005年1月24日(Mon.)

卓球大会

 ウメドンから連絡がない。いや、本来なら昨日オパールに顔を出してゐるはずなのだが、来なかつた。何をしてゐるのか。まァ、大方の予想はつく。実は昨日、卓球の京都市民大会だつたのだ。それにウメドンは出場した訳だが、昨年、一般の部でゼロサムゲームで初回敗退したウメドンはなんと! 今年は初心者の部で出場するといふではないか。「一からやり直しです」と本人は言ふが、ビビッてランクを落としたとしか考へられない。情けない話だが、本人がさうすると言つてゐるので仕方がないだらう。で、初心者の部で出るからには当然優勝だよな? と私はきつく念を押してをいた。「もちろんですよ」と本人は嘯いてゐたが、この連絡のなさは…。

 連絡がメールで来た。優勝どころか、また初戦敗退だといふ。落ち込みが激しくてとてもオパールには顔を出せない、といふ…。バカな! 堂々とオパールに顔を出して事態を説明するか、潔く腹を切るか、どちらかしかないだらうに。そんなことだから、初戦敗退などするのだ。大体、私はウメドンに必勝法を教へておいたのに、どうもそれを使はなかつた節がある。全く、何を考へてゐるのか。

 私がウメドンに与へた必勝法はかうである。まづウメドンから色々と聞き取り調査をすると、どうもウメドンの敗因は、技術といふより気力に問題があるのではないか、と考へられた。技術的な実力をいふと、いくら一般の部でも1点もとれずに初戦で敗退する訳はないやうなのだ。となれば勝つ方法は自ずと決まつてくる。気力において相手を圧倒すればよいのである。そこで私の授けた方法は、まづ今日から一切風呂には入らないこと。できるだけ不潔にし、歯も磨かず、身体に腐臭をためこむ。毎日ニンニクや豆、芋、玉葱、ニラ、などを大量に食べるのも必須だ。それで対戦に臨むのである。できれば試合前に相手と握手をし、抱きついてもよい。試合が始まれば、気合ひの言葉とともに猛毒を相手に吹きかけ、あるひは相手がスマッシュを打つ瞬間を狙つて、体内ガスを噴射して相手を威嚇するのもいいだらう。とにかく、相手の気を挫けばよいのだ。さうすれば、技術的な実力ではそれほど遜色のないウメドンなら、必ず勝てるだらう。なぜ、この必勝法を使はなかつたのか。

「そこまでして勝ちたくありません」

 な、なにー! そんな心構へだから負けるんだよ!

 次回は必ず勝つやうに。

小川顕太郎 Original: 2005-Jan-24;