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 Diary 2005年1月22日(Sat.)

新人登場

 本日からオパールに新人が入つた。未だ綽名が決まつてゐないので、仮にTくんとしておく。Tくんは先日トモコによつて行はれた厳しい面接をくぐり抜け、見事オパール新人の座を獲得した。…と本人は思つてゐると思ふが、実は少し違ふ。知つてゐる人は知つてゐるやうに、オパールにおいて最高権限を握つてゐるのは、ポー店長である。さらに詳しく言ふと、家にポー社長がゐて、こちらの方が偉いといふ話もあるが、私も正確なところは分からない。が、ポー社長は基本的に家で転がつてゐるだけなので、一応ここはおいておき、ポー店長に話を絞ると、ポー店長はオパールでの仕事を最高度に仕切つてゐるのだ。外に向けては常連さんや時には普通のお客さんとの応対もこなし、内に向けてはスタッフのミスや至らない点を厳しくチェック。オパールのこれからなどの計画もたててゐるやうだ。お客さんがたくさんやつてきて忙しい時には、そこらへんに転がつてゐるだけで何もしないのが困つたものだが、まァ、一番偉いのだから仕方ないだらう。このやうに独裁的にオパールを仕切つてゐるポー店長なので、当然新人の採用も、ポー店長の独断によつて行はれる。実を言ふと、最初はポー店長自らが面接をすると言つてゐたのだ。が、それはいくらなんでもマズいんぢやないか? と私が止めたのである。確かにポー店長は偉大な店長ではあるが、見方によつてはただのヌイグルミに過ぎないからだ。

「アホー! ポーと喋られんで、オパール勤務がつとまるんかいー!」

 もつともな意見です、ポー店長。しかし、最初から姿を現すよりも、採用が決まつて後におもむろに現れる方が、威厳があつてよいと思はれます。ここはなにとぞ……といつた次第で面接はトモコが行ひ、それを陰からジッと観てゐたポー店長によつて最終決断は下されたのである。結果は採用。ではポー店長、採用の決め手となつたのは何でせうか?

「知らん。テキトー」

 ポ、ポー店長……。

 Tくん、頑張つて下さい。

小川顕太郎 Original: 2005-Jan-22;