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 Diary 2005年1月19日(Wed.)

TSUNAMI

 POWERくん来店。この間のスマトラ沖地震の映像を見ましたか? と問ふ。むろん、私はテレビを見ないので、「否」と答へた。

「いや、一般の人たちが撮つた津波の映像が何本か残つてゐて、それがテレビで流されたんですが、何が驚いたかつて、津波のスピードの遅さです。イメージではもつとドッバー!!! と凄い勢ひで流れてくると思ひがちですが、なんかゆつくり水が流れてくる、てな感じなんです。」

 ふーん、さういへば「津波」ッて、もう世界語らしいね。日本では津波はよく知られてゐるけれど、なんでも世界的にはあまり知られてゐないやうで、「津波」にあたる言葉がないらしい。で、「TSUNAMI」と、まァ、英語圏でだけど、言ふらしいよ。確かに、ボクやトモコもよく穿いてゐるジーンズのメーカーで「paperdenim & cloth」といふのがあるんだけど、そこに「tsunami」といふモデルがある。

「さうなんですか。ところで雪崩ッてあるぢやないですか。あれに襲はれたら、どうするべきか知つてゐますか?」

 うーん、分からないなァ。

「泳ぐんです! 雪崩ッて、泳げるらしいんです。とにかく泳いで、浮かんで、頭を雪の上に出すこと。それが大切らしいです。実際、ボクの友だちが、雪山で雪崩にあつて泳いでゐる人を見たさうです。雪崩も、イメージするほどのスピードではないやうですよ。」

 なるほど。あ、ぢやあ、底なし沼はどうだらう。この間行つた新宮に、日本最大の浮島があるんだけど、そこに「蛇の穴(ジャノガマ)」といふ底なし沼があつたんだよ。凄く不気味だつたんだけど、あれはどうかね? イメージではズブズブズブッといきさうなんだけど。

「うーん、そりャ、底なし沼といへば、ズブズブズブー! アァー!!! て感じですよね。もう絶対に助からない、といふイメージ。でも、実際は浮けるんぢやないですか? だつて水でせう、一応。」

 うーむ、さうかなー。「どーもくん」でも投げ入れて、確認してみやうか。

「そんな! もし二人で底なし沼にはまつたら、ボクはどーもくんだけでも助けますよ。お前だけでも助かつてくれー! と叫んでポーンと投げて、ボクはアァーと沈んでいきます!!」

 そ、そこまでどーもくんを…。

 自然は恐いです。

小川顕太郎 Original: 2005-Jan-19;