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 Diary 2005年1月16日(Sun.)

工場でバイト

 可能涼介から電話。年末はチョイと小遣ひ稼ぎにサガワ急便の工場で働いてゐたさうだ。

「いやー、なかなか面白かつたよ。なんでもここは同じ業界の中でも“地獄”と言はれてゐるさうだぞ」

 ホンマかいな。まァ、アレは凄くキツイとは聞くけれど。

「うん、基本は12時間労働なんだけど、ほとんど休みなしでチョー単純・流れ作業なんだよ。で、仲間で足を仕事中に挫いた奴がゐたんだけど、休ませてくれないの。『足が使へないなら手を使へ!』とか怒鳴られて。基本的に怒鳴られてゐるんだよ、オレたち。で、50歳くらゐのダイエーをリストラされたをじさんがゐたんだけどさ、可哀想なんだよ、ジジイは役に立たない! とか罵倒されまくつてて。オレでも罵倒されないのに」

 確かに、それは酷い。

「さうなんだよ。ん? いや、で、多分この人、ダイエーにゐた頃は年収1千万ぐらゐあつた訳ぢやない。それが工場でバイトだよ、若い奴に罵倒されながら。きつと家のローンがあつたり、子供が大学とかに行つてゐるんだらうなァ。『あと10年ほどしたら年金が貰へますわ』とか言つてゐたけど、それを聞いたら泣けてきたよ、オレ」

 うーん、それは死にたくなるかもなァ、今や日本の年間の自殺者凄い数でせう?

「年間3万人だろ。で、そのほとんどが中高年といふ話ぢやない。恐ろしいよ。」

 んー…‥なんか、暗くなつたので、今日はこのへんで。

小川顕太郎 Original: 2005-Jan-16;