京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2005年2月25日(Fri.)

新店オープン

 オパールの入つてゐるビルの1階に新しく店が入つた。本日オープンである。実はふた月ほど前に「1階に入るかもしれない」と一人のをぢさんが訪ねてきて、色々と事情を聞いていつたので、こうなる事は分かつてゐたのだ。そのをぢさん、とりあへず社長と呼んでおくと、その社長が言ふには「うなぎ屋」をやる、との事であつた。

「うなぎ」と言へば、まづ気になるのは臭ひの事である。ビル中がうなぎ臭くなるのは堪らない。が、社長は「うちのはすでに焼いてある鰻を電子レンジで温めるだけだから、臭ひは出ない」と言ふのである。大丈夫か? と思つたのだが、仕方がない。社長自身がなかなか味のある人だつたので、私はなんとなく納得してしまつた。とはいへ、些か不安な気持ちを抱きながら、今月初めから始まつた工事を見守つてゐたのである。

 工事期間中、社長は2回ほど私を訪ねて来たさうだが、生憎行き違ひとなり、会ふ事が出来なかつた。残念だが、まァ、良い。店が出来たら挨拶代はりに鰻を食べに行けばよいことだ。さう、私は自分に言ひ聞かせてゐた。

 で、一昨日、工事の囲みがとれ、店の全貌が露わになつた。なつたのだが、看板をみると、なんと! 「タイ式ほぐし処」と書いてあるではないか! …変はつた名前の鰻屋やなー。などと、真剣に考へた訳ではないが、一体なにがどうなつてゐるのか。恐る恐る店の中を覗いてみたが、若々しいスタッフが元気に働いてゐる姿が見えるだけで、社長の姿は見当たらない。社長、あなたは何処に…。

 さて、私はこの「タイ式ほぐし処」に様子を見に行くべきか否か。10%引きの割引券を片手に、只今思案中である。

小川顕太郎 Original: 2005-Feb-25;