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 Diary 2005年2月14日(Mon.)

THE GAME

 THE GAME のデビュー盤『THE DOCUMENTARY』を聴く。THE GAMEは、少しでも現在のブラックミュージックに興味がある人ならすでに説明不要、今年最大の大型新人、すでにデビュー前から伝説になる事が約束されたかのやうなラッパーである。コンプトン出身のギャングスタラッパー、自他とも認めるNWAの後継者、Dr.DREが完全サポート、G-Unitへの参加、銃撃されて死の淵を彷徨つたものの見事生還したリアル・ギャングスタ…と、この内のどれか一つか二つでもあればすでに大騒ぎの要素がこんなに揃つてゐる。昨年はまだ正式デビュー前だと言ふのに、ミックステープ(CD)といふ形で曲が出回つて、メジャーアーティスト並み(一部は上回る?)の扱ひ、騒がれ方をしてゐた。むろん私もミックスCDを手に入れて、何曲か耳にしてはゐたのだが…。

 しかし、かういつた人の評価は難しい。ここまでお膳立てが揃つてゐると、かへつて鼻白むといふのが人情ではないか。といふか、単に私が人よりひねくれてゐるだけかもしれないが、「凄い!」と思ふと同時に「やり過ぎやろ?」といふ気持ちも浮上してきて、素直に受け取り難い。なにか上手く騙されてゐるやうな気になるのだ。実際ミックスCDで耳にしたデビュー曲らを聴いても、「ま、確かに格好いいけど、そこまで騒ぐほどのもんか? 50 CENTの『IN DA CLUB』ほどの衝撃はないんと違ふか?」などと呟いてゐた。が、あまりに少ない情報の下、噂と偏見に振り回されての判断は早計である。とりあへずはアルバムを待たう、と、待ちに待つて購入し、本日、ちやんと最初から最後まで聴いたのであつた。70分強。さて感想は?

 うむ、確かに、これはなかなか…。いや、1回聴いただけではよく分からない。もう1回聴くので、少し待つてゐて下さい。

 2回、聴きました。やはり、さすがと言ふか、…凄くカッコイイではないか! なんか悔しいやうな気もするが、今、3回目を聴きながら、この文章を書いてゐます。

 昨年散々聴いた(そして内心でケチをつけてゐた)デビュー曲『WESTSIDE STORY』も、このアルバムの中で聴くと改めて光つて聴こえる。そりゃ、まー、DRE仕事もイイんだけれど、ジャストブレイズやティンバランドなど、他のプロデューサーによる曲も凄くイイ。考へてみれば当たり前かもしれない。このアルバム、今年最大の注目を浴びるのは分かり切つてゐた事だし、後々まで語り草になるのも約束されてゐる。となれば、みんな相当の気合ひを入れて臨むことになるだらう。みんな自らのベストワークを提供したはずだ。むろんTHE GAMEのラップもイイんだが、これら鉄壁のトラックに支へられてこそ、といふ所はある。幸運なアルバム、としか言ひやうがない。なんだか金持ちがドンドン金持ちになる、みたいな話で、やはり少し引つ掛かるのだけれど。

 とりあへず、当分はヘビロテでいく事でせう。

 ちなみに、私の現時点でのヘビロテはE・S・Gの『ALL AMERICAN GANGSTA』です。これは傑作ですよー。

小川顕太郎 Original: 2005-Feb-14;
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