京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 04 > 0906
 Diary 2004・9月6日(Mon.)

ビーフ

 ベッチ来店。ベッチは先日東京に行つた折りに、SAVAGE! にて 2PAC の T シャツを購入したのだが、これは前面に 2PAC の上半身がプリントされてをり、その 2PAC の身につけてゐるブリンブリンが、鼻ピアスに到るまで本当に縫いつけてある、といふ代物で、一体こんなものどうやつて洗濯するねん、と私は一見して思つたものである。もちろん、手洗ひする訳だが、実際に手洗ひしたベッチに様子を聞くと、袖の部分についてゐた赤いワッペンが色落ちして、2PAC が血まみれになつたさうである。

「これ、狙つてたのかなー」とベッチ。

 いや、多分そのワッペンは外して手洗ひするのだと思ひます。

 2PAC と言へば、もうすぐ映画『Tupac Resurrection』 が国内 DVD 発売される。すでに話題騒然となつてゐる 2PAC のドキュメンタリー映画で、私も早く観たくて仕方がないのだが、それより前に映画『Biggie & Tupac』 も国内 DVD 発売されてゐて、こちらの方があの二人の殺害事件には生々しく迫つてゐるといふ話だつたので、先にこちらを観ておかうと思つてゐたのだが、まだ観てゐない。さうかうしてゐるうちに国内でもビーフ(K DUB SHINE 対 デブ・ラージ)が起こつて、おかげで K DUB SHINE の素晴らしさを知ることができて良かつたとは言ふものの、さうなれば K DUB SHINE の新譜『理由』も聴きたいし、今月末にメトロにやつて来るデブ・ラージを観に行きたくもなる。ちなみに K DUB SHINE の『理由』は、あのビーフのおかげで凄く売れたさうです。ビーフにはさういふ側面もあつて、JAY-Z と NAS のビーフは、西モノばかり売れて沈滞気味の東のヒップホップを盛り返すために、JAY-Z が確信犯的に仕掛けた、とも言はれてゐる(もちろん、JAY-Z と NAS は東ですね)。ありさうな話だとは思ふが、実際ビーフでは人が死ぬことも多いので、もし本当だとしたら、これはなかなか危険な賭けだらう。実際、このビーフのおかげで東のシーンは活性化したし、JAY-Z も NAS もそれぞれ非常に質の高い傑作を発表したけれど。現在でも本国アメリカではビーフの花盛りで、『Beef』といふ、様々なビーフのドキュメンタリー映画も作られてゐたりして、これも是非観たいので国内 DVD 化希望! だが、さてそこまで追ひつくのか。9 月にはあれもしなければならないし、これもしなければならないし……とにかく、時間がない。

 故に、今日はこれまで。

小川顕太郎 Original: 2004-Sep-8;
Amazon.co.jp
関連商品を探す