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 Diary 2004・10月1日(Fri.)

訃報

 朝の 10 時過ぎに、電話で起こされた。母親からで、祖父が亡くなつた、といふ報せであつた。9 時 50 分過ぎに、息を引き取つたさうだ。享年 93 。そろそろ危ない、といふ話は出てゐて、それ故に私とトモコは先日、オパールがあるにも関はらず祖父に会ひに行つた訳だが、この 2 ,3 日はかなり回復して元気になつたと聞いてゐた。それゆゑ、この訃報は意外であつた。正直なところ、驚いて言葉を飲んでしまつた。早かつたな、といふのが、私のその時の感想である。

 ちやうど寝入りばなであつた事もあり、お通夜など詳しいことはまた後で、といふ事になり、電話は切れた。私はトモコにこの事を告げ、起きてからまた話をしやう、今はとりあへず寝やう、と提案したのだが、なんとなく目が冴えて眠れない。色々なこと、と言つてもあまり祖父と関係のないことが頭を過ぎり、これは多分今日か明日にはお通夜で夜伽をしなければならないのにここで眠つておかなければヤバい、と焦るのだが、眠れない。店のこともどうしやうか、とますます目が冴えてくる。…

 気がついたら、スッカリ寝てゐた。まァ、そんなもんだ。起きてすぐに実家に電話をし、お通夜やお葬式の予定をきく。とりあへずはお通夜は明日になつたので、今日は来なくてよい、と言はれ、一寸ホッとした。仕事があるからな。そのまま、先日買つた喪服、裾上げに出したままで放つておいたやつを取りに行く。

 店は恐ろしく暇であつた。様々な雑念が湧いてくる。が、これも不思議と祖父に関することはあまりない。実感が、まだあまりないのかもしれない。

 家に帰つて、ジャネット・ジャクソンの PV 集『From janet to Damita Jo』 を観る。素晴らしい、と、猛烈に感動する。満足してベッドに入る。

 全ての用意は、明日起きてからだ。

小川顕太郎 Original: 2004-Jan-3;
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