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 Diary 2004・11月2日(Tue.)

超能力・超常現象

 マツヤマさん来店。マツヤマさんは以前から「超能力・超常現象を信じる!」と公言してをり、実際学校時代にクラスのみんなと(先生もゐたんだつたかな?)UFO を見た事があるし、目の前で(メトロにおいて)スプーンがクチャクチャに曲げられるのも見たことがあるといふ。これらの話はすでに聞いた事があつたが、さらにマツヤマさんは心霊写真まで見たことがあるさうだ。羨ましい。私はさういつたものとは一切無縁である。私の立場としては、「超能力・超常現象を信じる」といふよりは、「さういふものがあれが面白いなァ」といふものだが、ああいつたものはインチキや勘違ひも多いし、もしあるのならそれは「ホンモノ」であつてほしいと強く思ふので、基本的には懐疑的な姿勢をとつてゐる。で、もし私がそのやうな「超能力・超常現象」に出会へば、徹底的に疑ひ尽くして、それでもやはりこれはホンモノだ! といふ風になればイイなー、と考へてゐる訳だが、そもそもそのやうなモノに出会はないのだ。まァ、たとへさういふモノに出会したとしても、簡単な手品の種をさへ見抜く事のできない私に、その超能力・超常現象がホンモノかニセモノかを判定できる訳はないのだが、実はさういふのはどうでも良くて(良くないか)、さういつた超能力・超常現象を見てみたいのである。

 その昔テレビに藤原ヒロシが出てゐて(高木完だつたかな? それとも両方か)、「超能力を信じるか」といふ質問に、信じるも信じないも自分は清田くんに何度も超能力を見せられてゐるから、自分にとつてそれは当たり前にあるものなんだよ、といつた答へをしてをり、それを聞いた私は、「アホか、見せられただけで信じるのか、騙されてゐるのと違ふのか」と毒づいたものだが、さう思ひながらも、清田くんに何度も超能力を見せて貰つてゐるといふ事実を羨ましく思つたものである。今にして思へばあれは自慢で、その自慢たらしい口調に私は反発を覚えたんだなー、と分かるのは、マツヤマさんの話には全く反発を覚えないからである。

 大体において「超能力・超常現象」は、「信じるか否か」といふ形できかれる事が多いけれど、これは不毛といふもので、「信仰」の問題に還元するとそれは宗教戦争となつて、暴力以外で解決がつかなくなる。やはり、これは「あるかないか」、あるひは「あつて欲しいか、さうでないか」といふ形で問ふべき事柄だらう。それで言ふと、私の見解は「あつて欲しいと思ふけれど、多分それはなくて、でもそれに遭遇した人は羨ましい」といふ事になる。遭遇するのは一種の才能か。

 羨ましいなァ。

小川顕太郎 Original: 2004-Nov-4;