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 Diary 2004・5月19日(WED.)

私の中のプチ狂気

 先日名倉くんからいただいた本『1 億人のプチ狂気』をパラパラと捲つてゐた。この本は、名倉くんのサイト「Otearai Web」の中の「私の中のプチ狂気」といふコーナーに寄せられた文章を集めたものである。このコーナーは、一寸した自分の性癖や空想を告白しあふといふもので、例へば「一人で酒を飲みながら数秒にわたつて田中邦衛の顔マネをキメた後、何事もなかつたやうに再び飲み始める」(by 名倉くん)といつたやうな事が、様々な人々から投稿されてゐるのだ。この本を読みながら、私も自分のプチ狂気について考へてみた。

 私は、自分とトモコが一本の糸のやうなもので結ばれてゐる、と考へてゐる。普段はそんな事を意識しないのだが、道を歩いてゐて、前から来た人が擦れ違ふ時に私とトモコの間を通つたりすると、「あ! 危ない!」とこころの中で叫んでしまう。何故なら、その人の身体は、私とトモコの間に張り渡された糸によつて、真ッ二つになつてしまうからだ。擦れ違つた後、我々の後ろで血しぶきをあげて二つに割れた身体が崩れ落ちる様を妄想して、私は後ろを振り向くことができない。これが電信柱でも同様。たまに、わざと道路の端に寄つて電信柱を(トモコと)挟むやうな形でそこを通過し、もの凄い音をたてて電信柱が倒れる音を聴いたりする。もちろん、トモコは私がこんな事を考へながら一緒に道を歩いてゐるとは夢にも思つてゐないはずだ。

 …書いてしまつた。

小川顕太郎 Original: 2004-May-21;
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