京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 04 > 0515
 Diary 2004・5月15日(SAT.)

第20回 日本篆刻展

 三井アーバンホテル大阪ベイタワーにて「第 20 回 日本篆刻展 授賞式並びに出品者懇親会」が行はれ、それに出席する。実を言ふと、私は今回、初出品ではあるが、「会員推薦賞」を受賞したのである。ババーン! …て、そこまで大袈裟に騒ぐほどの事はなく、この賞は、昔はとにかく今では、誤字がなく、ある程度できれば貰へる、ものなのださうだ。つまり、この賞を貰ふことによつて「日本篆刻家協会」の会員になる資格を得られる、要するに、スタート地点に立つことが許された、といふ訳だ。うーむ、しかし、このやうな事実も全て受賞後に知つたことで、なんといふか、気がついたらスタート地点に立たされてゐた、といふ感じ。未だ、何の実感もないのであつた。(真剣度が足りないのだらうなァ…)

 会には、ザッと見たところ、だいたい 200 人くらゐの人が集まつてゐたと思ふ。印象は、とにかく平均年齢が高い、といふもの。我々「畦石舎」がダントツに若い。何と言つても、まだ 20 代前半の女の子が 3 人もゐるので、やたらと目立つてゐる。実を言ふとこの高齢化問題はかなり深刻ださうで、キタダくんによると、社中の存続が危ぶまれるところも結構あり、このままでは篆刻界は先細りする一方だと言ふ。一方では世間にて軽薄な(?)篆刻ブームもあるやうだが、あれは本来の篆刻とは一寸違ふものなので、事態の深刻さに変はりはない。それを思ふと、やはり頑張らねばならない、と、やつと真剣さが出てきたりして。

 実のところ、私は昨晩はソウルサバイバーズであつたので、しかも今回のサバイバーズは DJ もしなければならなかつたので、ほとんど一睡もせずにこの会に出席したのである。よつて、眠いといふよりは、終始頭がボーっとしてゐた。それでも日本篆刻家協会理事長の梅先生による話は面白く、眠らずに聞いてしまつた。梅先生は今年で理事長を退く、といふ話も出てゐるやうなので、無理してでも今日の会に出席して良かつたと思ふ。

 夕方から降り始めた雨がドンドン激しくなつて、夜にはえらい事になつてゐた。明日も降り続くさうだ。

小川顕太郎 Original: 2004-May-17;