京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2004・6月13日(SUN.)

ジューン

 昨日もさうだつたのだが、本日も随分と遅い時間になつてから、突如満席になつた。それまでが週末とは思へないほど暇であり、意気消沈してゐたところだつたので、嬉しい事態ではあるのだが、一度に 30 人分ぐらゐのオーダーが入つたりして、非常にバタバタしてしまつた。これは何かあつたのか? と思はずにはゐられない。うーん、と考へて、もしかしたら結婚式の 2 次会、といふか 3 次会、4 次会か? と結論を出してみる。6 月なので、結婚式は増えてゐるはず。披露宴、2 次会、3 次会を終えた人々が、遅くまでやつてゐる店、といふ事でオパールにやつて来たとか。ま、単なる推測ですけど。

cover と、いふ訳で、本日はバタバタしてしまつたので、ここ数日の事を記さうと思ふ。マツヤマさん来店。オパールに流れてゐる音楽に耳を傾けて、「あれ? とうとうオパールも演歌を流すやうになつたの?」と言ふ。その時流れてゐたのは DELINQUENT HABITS のサードアルバム『MERRY GO ROUND』 。大物チカーノ・ラップグループの彼らであるが、ラテンフレーバー溢れるサンプリング・トラック作りが特徴であり、言はれてみればこの感覚、演歌に通じるものがある。ううむ、さうか、さうだつたのか。

 タカハシくん来店。「なんか、日本人ッて、感情表現が乏しいですね。コミュニケーション能力が低いんですかね」と言ふ。いきなり何を言ひ出すのか、と思つたのだが、フッとある事に思ひ至つた。それは、近頃のタカハシくんは昔のハリウッド映画ばかり観てゐる、といふ事だ。これは洗脳されたな、と思ひ、その点を質してみると、果たしてその通りであつた。ジャック・レモンやチャップリンのやうに、みんな仕草や表情がもつと豊かならいいのに、とタカハシくんは言ふのである。ううむ、しかしこれは文化の違ひの問題であつて、必ずしもコミュニケーション能力の優劣の問題ではない。と、いふか、そんな簡単なものではないのだ。と言つて、帰国子女の問題なんかを話したりする。それにしても、ハリウッド映画はアメリカ人の価値観を世界中に浸透させる道具でもあり、それがこのやうに効を奏してゐる様をみせつけられると、考へこんでしまう。いかんなー、弱いよなー、日本。でも、私は文化防衛論ですから。

小川顕太郎 Original: 2004-Jun-15;