京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 04 > 0718
 Diary 2004・7月18日(SUN.)

TEENA MARIE

cover 最近のオススメナンバー 1CD は TEENA MARIE の新作『LA DONA』 である。TEENA MARIE は、もうベテランのソウルシンガーで、現在 48 歳。デビューは 70 年代の終はり頃にモータウンから、当時付き合つてゐた(?)リック・ジェームスのバックアップをうけてである。それ以前にもソングライティングなどで活躍してゐたやうで、作詞・作曲・演奏・アレンジ・プロデュースもこなす非常に才能のある女性として、一部のソウルファンの間では有名であつた。『Square Biz』『Lovergirl』『Ooo La La La』と、80 年代は順調にヒットを飛ばしてゐたのだが、90 年代に入つてからはあまり名前を聞かなくなつた(私だけ?)。とはいへ、現役感がそれほど薄れなかつたのは、『Ooo La La La』がフージーズにサンプル使用されて大ヒットしたり、EVE などのラッパーの作品にゲスト参加したりしてゐたからだらう。そして久々の新作は、何とキャッシュマネーから。これが素晴らしい! イントロを経て、シングルカット曲の『I'MSTILL IN LOVE』で TEENA MARIE の絶叫するやうな歌声が聞こへてくると、もう身体に震へが走る。そのまま最後まで、ダレる事なく一気に、彼女の世界にドップリ浸つたまま運ばれる。ゲスト陣もリック・ジェームスやジェラルド・リバートなど、渋い。ジャケット写真も秀逸で、セクシーさ満点である。格好良すぎる 48 歳だ。

 実はこのアルバムを買つて気がついたのだけれど、TEENA MARIE ッて、チカーナなんですよね? これまで TEENA MARIE はただ「白人のソウルシンガー」としか紹介されてゐなかつたと思ふのだけれど、今回のジャケット写真での格好、アルバムの各所に挟まれるスペイン語と全体を流れるラテン的な雰囲気、など、チカーナとしか思へない。彼女の出身地はカリフォルニアのヴェニスといふ所で、確かここはチカーノのコミュニティがあつたはずだ。そこ出身のチカーナなのではないのか。誰か教へて下さい。とにかく私が今チカーノラップにハマッてゐるからか、かういふ作品は正にど真ん中。全面的に支持。毎日、部屋の中には TEENA MARIE の歌声が響いてゐる。

小川顕太郎 Original: 2004-Jul-20;
Amazon.co.jp
関連商品を探す