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 Diary 2004・7月15日(THU.)

JOE

 大阪 BIGCAT にて JOE のライブ。BIGCAT は BIGSTEP の 4 階にあるライブハウスで、オールスタンディング。ライブハウスでのオールスタンディングライブなんて何年ぶりだらうか、と、お約束の押し時間 30 分を過ごしながら考へる。会場にはダンスホールのみが鳴り響いてゐる。

 そして JOE の登場。ダンサーを 4 人従へて、『STUTTER』にてノリノリのスタートである。会場に着いた時、私はお客さんに男の子の数が案外多いのに驚き、JOE のファンは圧倒的に女の子なんぢやないかと思ひ込んでゐた自らの不明を恥じたものだが、JOE の登場とともに、さういつた考へは吹ッ飛んだ。とにかく女の子の黄色い歓声が凄い! 演奏の音をかき消すか、といふぐらゐの勢いだ。確かに、背中にコブラの刺繍がされた黒のジャケットを着た JOE はひたすらセクシー。あの柔らかで艶のある声で歌ひまくり、セクシーさを振りまいてゐる。女の子たちが狂ふのもむべなるかな、といふ感じである。個人的には、ショーの前半は JOE の声の出が悪いやうな気がして気になつたのだが、途中から、名曲『ALL THE THING』『GOOD GIRL』あたりから始まる怒濤のミド〜スロウ曲の攻撃に、完全にやられてしまつた。やはり、曲が良いのは強い。cover名盤『ALL THAT I AM』 からの曲はどれもこれも素晴らしく、特に JOE 自身もアコースティックギターを弾きながら熱唱した『NO ONE ELSE COMES CLOSE』には胸が詰まつた。会場にも、静かな感動が支配してゐたやうである。

 一度の衣装替へ(今度は白のスーツ)と、1 回のアンコールを含んで、ライブは約 1 時間半で終了した。ひたすらセクシーで男前なライブ。人生において、セクシーである、といふ事が如何に大事な事であるか、を徹底的に教へる非常に教育的なライブであつたと思ふ。学校では教へてくれない、大事な教育。男の子のファンが多いのもむべなるかな。

 人生における第一の義務は出来るだけ人工的になることである、とオスカー・ワイルドは言つた訳だが、これは「できるだけセクシーになることである」と書き換へるべきだ、と思ふ今日この頃なのでした。

小川顕太郎 Original: 2004-Jul-17;
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