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 Diary 2004・1月29日(THU.)

燃えよドラゴン

 先日、DVD1 本 1500 円シリーズで『燃えよドラゴン』が出てゐたので、思はず購入した。ブルース・リーの映画は、小学生の頃、テレビで観てゐた。が、その頃の私は、リーよりもジャッキー・チェンの方が好きだつたので、ジャッキーの方を真剣に何度も観てゐた。それ故か、リーの映画はあまり覚えてゐなくて、色んな作品のストーリーや場面がゴッチャになつてゐる状態だつたので、ここらで観直すのも良いか、と考へたのだ。

 で、観てみた。そして、私は思ひ出した。小学生の時にどのやうな感想を持つたか、といふのを鮮明に思ひ出したのだ。それは、「なんていい加減なストーリーなんだ!」と言ふもの。さすがに今は私も大人になつたので、そんな事は気にならなくなつたが、小学生の狭隘な神経には気になつたのだらう。あまりいい印象を持つてゐなかつたのだ、この映画には。それが、払拭されただけでも良かつた。いや、かなり面白かつた。ブルース・リー最高。

 さういへば、私はリー・リン・チェイのデビューもリアルタイムなのであつた。こんどジャッキー・チェンなんかと違つて「本当に」強い奴がデビューするらしい、若いけれど武道大会では連続優勝してゐる凄腕らしい、などと言ふ噂がクラスメートの間を駆けめぐり、私も期待に胸を膨らませて『少林寺』を観に行つたのだが、ヒジョーに失望したのを覚えてゐる。ジャッキーの方が全然面白いやん、と思つた。が、これも、今観直せば面白いかもしれない。

 しかし、そんな事を言ひながら、実はジャッキーからも離れていくのだ。酔拳や蛇拳の練習もやめた。それまで一緒にカンフー映画や『MR. Boo』シリーズについて語り合つてゐた友人たちと疎遠になつていくのと、それはほぼ平行してゐた。私は迷走を始める。小学生の時に耽読した小説やマンガも読まなくなる。しかし…ま、そんな事はどうでもいいわな。

 この『燃えよドラゴン』の DVD には、約 1 時間の特典映像がつけられてゐる。それは、まだ観てゐない。明日にでも観るか。楽しみ。

小川顕太郎 Original: 2004-Jan-31;