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 Diary 2004・1月22日(THU.)

寒い寒い

 とにかく寒い。寒い中、MOVIX に『ミスティック・リバー』の前売り券を買ひに行く。明日は「お客様感謝デー」とか何とかで、映画が 1000 円均一なのだ。明日になつて売り切れてもかなはないので、前売り券を買ひに行つたのだ。時間と席が指定されるとはいへ、安くなる日の前売り券が買へるのは有り難い。かういつた事情で、水曜日のレディースデイは、いつも盛況な訳ね。その後、店で用事を済ませてからトモコと合流し、タワーレコード、カフェ、居酒屋、とはしごする。

 家に帰り、DVD で『女囚さそり 第 41 雑居房』(1972 年)を観る。『女囚さそり』シリーズの第 2 弾だ。第一作の『女囚さそり』は、カルト的な要素はあるとは言ふものの、十分一般作としても楽しめる傑作であつたと思ふのだけれど、この 2 作目となると、ちよつと…。あまりに観念的なシーンが暴走し過ぎて、少々苦しい。左翼的な観念性も、上滑りしすぎて、白ける。とはいへ、梶芽衣子は相変はらず素晴らしく、それだけで十分、とも思へる。白石加代子の怪演も、ある意味凄いと言へるが、こちらは観念性と心中してしまつてゐる感じ。前衛劇団出身だし、仕方ないのか? 対して、あくまで、映画そのものに対しても対峙してゐるかのやうな梶芽衣子は、真に凄い。「怨み」といふよりは、「否」といふ感じだ。ラストシーンは、もうちよつと何とかならなかつたのか、と思ふが。

 雑誌「新潮 45」2 月号を読む。毎月楽しみにしてゐる小谷野敦の連載は、今号はダメ。今号は曾野綾子の文章(『つけぶみと陰険』)が良かつた。出色の出来。是非、一読をオススメいたします。ちなみに浜田和幸によると、フランスではもつぱら、逮捕されたフセインは替へ玉で、本物のフセインはアメリカのイラク人村(湾岸戦争の時、ブッシュ政権がイラクの軍関係者や高官などを密かにアメリカに亡命させて作つたイラク人居住地域。これの存在のため、湾岸戦争自体がヤラセだつたのではないか? といまだに囁かれてゐる)にゐるんぢやないか、と噂されてゐるさうだ。ま、さうかもしれないね。私にはもう、何が何だかよく分かりませんー。

小川顕太郎 Original: 2004-Jan-24;