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 Diary 2004・1月10日(FRI.)

倒れる

 やはり、愚かであつたか。そもそも旅行前からワダくんが倒れたりして、代はりに私が店に出たりと無理をしてはゐたのだ。年末から正月にかけては店も忙しいし、そのあいだを縫つて私とトモコの実家に新年の挨拶に行かねばならない。旅行の準備もしなくてはならない。旅行に行つたら行つたで、短い滞在期間をフルに楽しまうと、睡眠時間を削つて無理を重ねることになるし、今回はさらに、帰つてきてそのまま店に働きにいき、その後はソウルサバイバーズで DJ 。オールナイトである。前日も台湾での最後の夜だからと遅くまで遊び歩き、朝は早くホテルを出なければならなかつたので、ほぼ二日に渡つて徹夜をしたやうなものだ。案の定、倒れてしまつた。

 しかし、よくソウルサバイバーズまで保つたものである。気持ちが張りつめてゐたのだらうか。気持ちが張りつめてゐれば、少々の無理は平気なものだ。さういへば、タカハシくんから、似たやうな話を聞いた。

 タカハシくんは先日、働いてゐる店の店長さんと一緒に、ワインを飲みに行つたのださうだ。その時はいくら飲んでも全く酔はず、平気平気とひとりでボトル 2 本分ほど飲み尽くしたのだといふ。ところが、店長さんに暇乞ひをしてそのワインバーを出た途端に猛烈な酔ひが襲つてきて、ああーダメやァー、と、フラフラしてゐるうちに、高瀬川に落ちてしまつたのださうだ。ううむ、気力で無理を誤魔化すのは良くないことかもしれん。

 とりあへず、京都は寒すぎます。

小川顕太郎 Original: 2004-Jan-9;