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 Diary 2004・2月22日(SUN.)

くまプー

 ヤマネくん来店。トモコから託されてゐた『くまのプーさん』 『プー横町にたった家』を手渡す。

「うわー! これ、泣くから読みたくないッて、トモコさんに言つてあつたのにー!」とヤマネくん。でも、トモコから必ず渡すやうにと厳重に言ひ渡されてゐたんだけど。「これねェ、トモコさんによるとアンゲロプロスの映画『永遠と一日』みたいなもん、らしいんですけど、ホンマですか? もしさうなら、絶対に泣く…」

 ううーん、かなり強引だけれど、多分トモコの中では同じところに分類されてゐるんだらうな。それは、なんとなく分かる。で、トモコによると、ヤマネくんには年老ひてみんなが死に絶えた後に居酒屋に連れて行つて貰はないといけないので、その時にしみじみと語り合ふためには是非『くまのプーさん』を読んでゐてもらはないと困るらしい、よ。

「さうですか…、実はこのあいだ観た映画『シービスケット』で、主人公の家庭が落ちぶれて散り散りになるところがあるんですよ。といふか、要するに主人公は売られていくんですが、その時にお父さんが泣きながら形見分けとして何冊か本を与へるんですが、そのうちの一冊が『くまのプーさん』なんですよ! これは、やはり意味があるんですかね?」

 なるほど。いや、私はその映画を観てゐないので当て推量だけれど、多分あるよ、その状況で『くまのプーさん』を手渡すといふのは。

「えー! さうなんですかー!」と叫びながら、ヤマネくんは帰つていつた。

 ダイスケさん来店。「ベッチさんが買つたといふ自転車は、どんなやつなんですか?」と問ふ。そこで、チカーノがローチャリに跨つてゐる写真を見せる。それを見て、なるほど! これは! カスタマイズしがいがありさうだ! と、ダイスケさんは大いに興味をそそられたやうであつた。

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 ハッサクさん来店。店でかけてゐたジョーの『better days』に反応する。「やはり凄くいいですね」とハッサクさん。ハッサクさんは昨年出た『...and then』 を買つて、以来すつかりジョーのファンになつてしまつたやうなので、先日私は「ジョーならば何と言つてもセカンドの『ALL THAT I AM』 ですよ! あれは歴史に残る名盤! 必聴!!」と煽つておいた。いや、実際にあれは確実に歴史に残る一枚。ブラックミュージックファンなら避けて通ることは出来ないでせう。で、ハッサクさんは本日早速『ALL THAT I AM』 を買つてきてゐたのだが、この『better days』もいいですね、と言ふので、もし『bette days』を買ふのなら、DVD と 2 枚組になつた『ベターデイズ & ザ・ビデオ・コレクション』 といふのがお得ですよ、と教へる。限定生産だがまだあるのではないか。2800 円だし。

 今日は雨でした。

小川顕太郎 Original: 2004-Feb-24;