京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

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 Diary 2004・2月19日(THU.)

effi

 大阪南船場に effi といふカフェがある。ここは私とトモコが最も素晴らしいと考へるカフェのひとつである。場所が大阪なだけに、我々はさうさう行くことも出来なかつたが、大阪のミナミに出ればなるべく行くやうにしてゐた。その effi が、今月の 22 日をもつて閉店するといふ。これは何を差し置いても行かねば、と、トモコとともに行つてきた。心なしか、いつもよりお客さんが多いやうな気がする。スタッフの人たちも多いやうな気がする。我々が effi に行くのは、大抵夜遅くであり、今日のやうに夕方に来ることはあまりなかつたので、もしかしたら夕方はいつもこんな感じなのかもしれないが、私は勝手に、これはスタッフの人たちもお客さんも、店との別れを惜しんでゐるんだ、と考へることにした。テーブルの上にノートが置いてあり、そこに住所と氏名を書くやうになつてゐたので、書く。DM を送つてくれるさうだ。新しい店でもやるのかもしれない。詳しい事情を聞きたい気持ちも少しあつたが、常連さんのやうな人たちがカウンターにゐたので、遠慮した。勘定をすませ、グルリと店内を見回して印象を刻みつけ、そこを出た。

 cisco とマンハッタンレコードに行く。中古レコード屋もいいけれど、オンラインショップもいいけれど、やはりたまにはかういふ所に来なくてはダメだ。大音量で最新のヒップホップや R & B がかかつてゐて、最新のレコードや CD 、ミックステープや書籍に雑誌が並び、フライヤーも山と積まれてゐる。そこを、さういふファッションをした人たちがウロウロしてゐて、レコードの試聴なんかしてゐる。単純に気持ちがいいし、リフレッシュする。BIZ MARKIE 『Weekend Warrior』や、SO SOLID CREW 『2nd Verse』、DAVID BANNER 『MTA2:Baptized In Dirty Water』に PROPER DOS のベスト盤など、欲しいものがたくさんあつたのだが、これらのものはアマゾンならもつと安くで買へるよなー、と思つてしまい、買ふ手が止まつてしまう。いかん、かういふ場所を応援したいのに。で、このあいだ私が調べた時にアマゾンにはなかつた CD を買ふことにした。FOESUM のベスト盤とソウルフード『ウエストコーストブラックミュージック』。ま、これで許して下さい。

 長堀の地下街にある喫茶店「カフェ・ド・クレバー」に行く。ここは、ドトールのやうなチェーン店の喫茶店なのだが、この店だけは他店とは少し違ふのだ。それは、イチモトくんが働いてゐるのである! ババーン! …て、大騒ぎする事もないのだが、ちやんとイチモトくんは働いてゐた。制服があまりにも似合つてゐる。ここに来る前に、台湾喫茶の店「好茶」などをめぐつてゐた我々は、ここでは一杯 200 円のコーヒーを頼む余力しか残つてゐなかつた。イチモトくん自慢のサンドイッチを食べたかつたのだが、残念だ。と思つてゐたら、イチモトくんが颯爽と自慢のサンドイッチを持つて現れた。

「これはボクからです。日頃何かとお世話になつてゐるもんで…。それに、日記のネタにもなるでせう!」

 おおー、イチモトくんありがたう。お腹いつぱいではあつたが、おいしくいただけた。オレンジがサッパリして良かつたのかな。なんにせよ、日記のネタにもなりました。今日は暖かかつた。もう、ダウンジャケットはいりませんね。

小川顕太郎 Original: 2004-Feb-21;