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 Diary 2004・12月14日(Tue.)

水難

 随分と前から家の水道の蛇口が緩んでゐて、不快であつた。いくらきつく締めても、必ず水滴がポタポタと落ちるのだ。あ、止まつたな、と油断してゐると、いきなりボタボター! と大量の水が蛇口から出てきて、ビックリさせられる。常に、ポタッポタッと小さな音が部屋中に微かに響いてゐるのも、精神衛生上よくない。こんな状態がこれ以上続いたら、私は発狂してしまうかもしれない。と、思ひたち、徹底して蛇口まはり及び水道管をチェックしていくと、途中から他の管に分岐してゐる部分からも僅かに水が漏れ続けてゐるのを発見した。これでは水の出しッぱなしと同じではないか! 道理で水道代が高いと思つたんだ! と、突然こみあげてきた激情とともに水の漏れてゐる部分をガシッと掴み、力を込めてグイッと捻ると、そこからもの凄い勢ひで水が噴出し始めた。慌ててきつく締め直さうと力を込めると、さらに水の勢ひが増す。台所が水浸しになつていく。トモコを呼んで応援を求めると、レインコートをスッポリ被つてやつて来たのだが、もちろん埒があかない。水の110番! 水の110番! トモコが電話をしてゐる。私はそれでもなんとか奮闘を続け、いくらか水の勢ひを弱める事ができた。茫然とする暇もなく、そこらをバスタオルで拭き始める…。

 1時間ほどの後、やつてきてくれた水道屋さんによつて、水は止められた。水道屋さんによれば、パッキンの劣化らしい。しかし、7年前にここに引つ越してきた時に、全てやり直したはずだ。そんな7年くらゐで、パッキンはそんなに劣化するものだらうか?

「いやァ、これは相当古いよ。今時こんなの見たことがない」と、水道屋さん。

 むむむ、といふ事は、我々は騙されてゐたのだらうか。7年前の新設の時点で、すでに古いものを使つてゐたのではないか? そんな事があり得るだらうか。むむむー。

 最近は町内にある「おがわ」さんの郵便物が我が家に集まるやうになつた。確かに住所は近いのだが、そんな事でいいのか、郵便局。我が家は多分、もつとも分かりにくい場所にある「おがわ」邸だと思ふのだが、なぜ我が家に? よく分かりません。

小川顕太郎 Original: 2004-Dec-16;