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 Diary 2004・12月9日(Thu.)

COCON KARASUMA

 四条烏丸にできた新たな京のオシャレスポット「COCON KARASUMA」に行く。ここは旧丸紅ビルであり、気鋭の建築家・隈研吾が唐長に伝はる古典文様「天平大雲」をプリントしたガラス板を外壁に貼つて、新たなビルとしてお化粧直ししたものである。ちなみにこの旧外壁になんか今風の壁を貼つてお化粧直ししたビルを最近よく見るけれども、これは「リノベーション」といふ今流行りの手法らしい。それ故か、えらくオシャレな印象をあたりに振りまいてゐる。正面玄関のところに家具屋の「ACTUS」があり、それがまたオシャレなヤングや有閑マダムたちを惹きつける誘蛾灯のやうな役割を果たしてゐるのだけれど、私とトモコもそれらヤング & 有閑マダムに混じつてビルに足を踏み入れた。

 このビルは地下一階が食堂街、1、2、3階にショップがあつて、それより上は普通の会社オフィスとなつてゐる。入つてゐるショップは、お香屋、紙屋、花屋に、モダンインテリア、アートショップ、アートシアターと、徹底してオシャレで攻めようとしてゐる。私のやうな者はいささか恥ずかしくなつてしまうが、その心意気はよしとしなければならないだらう。とりあへずカフェに入つてみる。1階にある「オーバカナル」といふフレンチカフェ。私はフランスには行つたことがないのだが、多分、向かうのカフェをまんま再現したのだと思ふ。ま、かういふのもあつて良いとは思ふが、個人的にはなんでわざわざ向かうのカフェのレプリカを作らなければならないのか、などと思つてしまう。カンパリソーダとチーズサンドを注文する。と、なんと! チーズサンドはフランスパンにチーズが挟まつただけの代物であつた。ソース類も何もない。むむむー、いや、フランスではホントにこんな形でサンドイッチが出てくるのかもしれないが、そして確かにパンやチーズは美味しいのだが、さらに私ももしフランスに旅行に行つてそこのカフェでこれが出てきたら「おお! フレンチ!」と感動したかもしれないが、日本でこれは、どうなのか。なんだか手を抜かれたやうに感じてしまう私は、オシャレピーポーには程遠い人間なのだらう。音楽はデスチャの新曲がかかりまくつてゐました。

 トモコの報告によると、女子トイレの個室同士を仕切る壁が低いらしく、女性の方はトイレを済ませてから「COCON KARASUMA」に行つた方が良ささうである。なんやかんや言つても、当分は烏丸の話題を独占するであらうこのビル。私は今度は映画でも見にこようと思ひました。

小川顕太郎 Original: 2004-Dec-11;