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 Diary 2004・8月16日(Mon.)

朝の光

 タカハシくん来店。相変はらず自転車に乗つてゐる。今日は宇治まで走つてきたさうだ。道理でえらく真ッ黒にやけてゐるはずだ、と思つて尋ねてみると、日焼け止めを塗つてゐないのは勿論、帽子も被らずに走つてゐたさうだ。いかんなァ、帽子は被らないと日射病になるぞ、日焼け止めも塗つた方がいい。あるいは長袖を着るとか。

「でも、肌をやきたい気持ちもあるんです」とタカハシくん。

 ううむ、40 年前ならともかく、現代のやうにオゾンホールが穴だらけの時代に肌をやきたいなんて、愚の骨頂だな。今は若いからいいけど、30 歳を過ぎると、皺だらけシミだらけの肌になるぞ。…ま、男だからそれで構はない、といふ考へもあるけどね。でも、身体にも悪いと思ふな、日中の太陽光は昔は「日光浴」といふ言葉があつたくらゐで、日の光を浴びるのは健康に良いと思はれてゐたんだけれど、そして実際、全く日の光に当たらないのは身体に悪いのだけれど、今はオゾンホールが拡大して紫外線が激増してゐるからなァ。なんでも、早朝の日光は紫外線の量も少なく、柔らかくて身体にいい、といふ話だぞ。タカハシくんも、早朝に一走りするやうにすればイイんぢやないか。仕事前に。

「えー、自転車で走ると、メッチャ疲れるんスよ。足もパンパンになるし」

 そりゃ、さうだらうな。

 さういへば本日は五山の送り火。街には浴衣姿の若者が溢れてゐたが、オパールにはほとんど来てゐなかつたな。後年のため、書き残しておかう。

小川顕太郎 Original: 2004-Aug-18;