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 Diary 2004・4月28日(WED.)

KYOTO LOCO

 自転車のタクヤくん来店。「5 月 2 日、3 日は KYOTO LOCO なんで、よろしくお願ひします」と言ふ。KYOTO LOCO とは、メッセンジャー(自転車でモノを運んでゐる人たちですね)の人たちによるイベントで、世界中からメッセンジャー及び自転車好きが集まつて行はれる。自転車好き、と言つたが、そもそも「自転車を中心にしたライフスタイル」といふ流れが世界にはあつて、それはまァ簡単に言へば「自転車を主な移動手段として利用する」といふ事なのだけれど、大袈裟に言へばそこには「自動車を中心に据ゑた近代文明に対するオルタナティブな生き方を模索する」といふ意味合ひもあつて、大きな意味でのスローライフ、エコロジー、ネオ快楽主義、アンチグローバリズム、などに繋がる。さういつたひとつのライフスタイルを一般の人々にも知つて貰おう、といふのがこの「KYOTO LOCO」の狙ひのひとつで、故に普段はそれほど自転車に興味のない人々も参加できる。といふか、さういつた人たちにも是非参加してほしい、といふのがタクヤくんたちの願ひだ。場所は京大西部講堂。そこに行けば、フォーラムや自転車レースなどが行はれてゐるのはもちろん、DJ たちによる(レイブ)パーティーが行はれてゐて、自転車と音楽? と思ふ人たちもゐるかもしれないが、「近代文明に対するオルタナティブな生き方を模索」といふ点で、ヒッピー文化の末裔であるレイブとも、自転車は接続するのであつた。といつた訳で、自転車に興味のある人もない人も、時間のある方は是非「KYOTO LOCO」を覗いてみて下さい。イラク戦争に反対! なんて人は、ピッタリかも。大量のビールと音楽と自転車が、待つてゐます。

 ハッシー & YO! ちやん来店。YO! ちやんはカット屋で働いてゐるのだけれど、明日から予約がパンパンに詰まつてゐて、もう今から頭がクラクラする、と言ふ。ハッシーは袖無しのシャツ一枚で「まだ、ちよつと寒いです」と笑つてゐる。うむ、今日は特に寒いぞ。タカハシくん来店。「もう、今日から店が忙しくて忙しくて、明日からのことを考へると、もう、あー、て感じです」とのこと。

 ゴールデンウィーク突入です。

小川顕太郎 Original: 2004-Apr-30;