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 Diary 2004・4月9日(FRI.)

憤慨

 可能涼介来店。可能涼介は、今や芥川賞受賞で有名になつてしまつた綿矢りさを以前から知つてゐるやうで、さういへば私も以前話を聞いたことがあつたが、興味がないのですつかり忘れてゐた。で、彼女に関する可能涼介のコメント。

「いやー、オレが****してた高校生が、今や超有名人だもんなー。隔世の感があるよ。でも、このあいだ編集者から電話がかかつてきて分かつたんだけど、その事を雑誌に書かれてゐるみたいなんだよなー、まァ、わたしの名前は伏せてあるやうですがね。困つたもんだよなー。」

 困つたもんなのは、お前の方だと思ふぞ。

 その他、大西巨人の『地獄変相奏鳴曲』に関する裏話を聞く。ううむ、ますます『地獄変相奏鳴曲』が読みたくなつてきた。どこかで手に入らないかな。

 ワリイシさん来店。MOVIX で映画を観てゐたら、終はる寸前にフィルムがぶち切れてしまつたさうだ。まァ、さういふ事はたまにある事だから、よい。ただ、ワリイシさんによると、その後の映画館側の対応が悪かつたらしく、フィルムが切れたことに気付かずにいつまでもそのままだつたり、お客さんに言はれて出てきたもののバイトの人でちやんと謝罪・釈明が出来なかつたり、その後もかなり待たされたあげく、切れた箇所より後の所から上映したらしく、つまりは映画のラストが観られなかつた訳で、「もう二度と MOVIX には行かない!」と、ワリイシさんは憤慨してゐた。いちおう MOVIX 側は、全てのお客さんに招待券を配つてゐたやうだけれど、ワリイシさんは「私は騙されない! お金を返してください!」と言つて、お金を返して貰つたさうだ。うーむ、凄い。なんか怒りすぎのやうな気もするが、「この返して貰つたお金は、全部オパールで使ひます!」と言つて色々注文してくれたので、私は大満足である。ワリイシさん偉い!

 でも私は今週中に『クイール』を MOVIX に観にいく予定。

小川顕太郎 Original: 2004-Apr-11;