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 Diary 2004・4月2日(FRI.)

hi power 軍団来襲

 最近チカーノラップが盛り上がつてゐるところに、タイミングよくチカーノのアーティストが来日。昨年『Dedicated 2 the Oldies』といふ傑作を発表した Mr.Capone-e 率ゐる hi power 軍団だ。場所は京都ワールド。これは行かねばならないと、店を閉めると後片づけはショウヘイくんに任せて、トモコとともに木屋町へと急いだ。

 高瀬川沿いの満開の櫻に目を奪はれながらも、2 時前にはワールドに到着。入り口から入るとすぐそこに hi power 軍団が! 凄い格好をした女の子たちに囲まれて、ゐた。とても気のよささうな人たちである。フロアは例によつてすし詰め状態。スキンヘッドにサングラス、オーバーサイズの白系 T シャツに革手袋(+タトゥー)、といふチカーノギャングスタ・スタイルの若者率多し。闘犬もゐる。うむ、いい感じだ。

 日本人アーティストの熱演を終へ、いよいよ hi power 軍団の登場! もの凄い熱気とともに現れた一番手は、多分 SCRAPPY-LOCO。人名と顔が一致してゐないのだ。ただでさへギュウギュウのフロアが大きく揺れる。やはり本物は違ふ、私も身内にグーッと盛り上がるものを感じた。ハードなトラックに合はせて流麗なチカーノのラップが………うーん、でも、これ口パクやん。でも、ま、いいか、と思はせるチンピラ臭さがある。むろん、2 番手の SILENT からはちやんとラップしてゐました。欠席した MALOW MAC の代はりにやつて来た Mr. Criminal を経て、ついに御大 Mr. Capone-e の登場。それまでに登場した人たちも、退かずにステージに残つてゐるので、ステージの上も満員状態だ。みんなでマイクを持つて、歌ふ、がなる、叫ぶ、踊る、ラップする、音響の関係か上モノがほとんど聞こえず、低いベース音と太鼓の音がフロアを振動させ、フロアも大ノリで、もう何が何やら分からなくなつてくる。私は途中で笑ひ出してしまつた。すがすがしい高揚感とともに約1時間のステージは終了した。なんとも素晴らしいやつらだ。私は初のチカーノ体験を、大満足で終へた。

 櫻だけが咲き、閑散とした木屋町を帰る。これから店の後片づけの仕上げをしなければならない。眠くて、頭がボーっとしてゐるのでした。

小川顕太郎 Original: 2004-Apr-4;
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