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 Diary 2003・10月27日(MON.)

阪神タイガース
破れる

 店にゐても暇であつた。ちやうど日本シリーズをやつてゐるからかもしれない。視聴率は 50 %を超えたといふ噂の日本シリーズである、みんなテレビの前に釘付けになつてゐるのかもしれない。そこで、私も店に置いてあつたラジオをつけてみる。すると、ちやうどオキハラが三振し、阪神が敗れるところであつた。うーん、なんといふタイミング。それにしても、阪神負けたのか。日本一にはなれなかつたのか。特に阪神ファンではない私も、非常に残念である。ダイエーファンの人たちには悪いが、多分、普段は野球に興味のないほとんどの人たちは、阪神の優勝をこそ望んでゐたはずだ。この瞬間、日本中が沈んでゐるんだらうな、と思ひつつ、ラジオを切る。

 ババさん来店。阪神負けましたね、と言へば、「え、さうなんですか。なーんだ、面白くない。」と答へる。続いてベッチも来店。ベッチはすでに、阪神の敗戦を知つてゐた。

「ヤマネくんの神通力もとうとう尽きた、って感ぢ」

「うーん、福岡までは届かなかつたのかなァ」

「でも、ヤマネくん、実は福岡に誘はれてゐたさうですよ。チケットはあつたんです。ただ、行くのにお金もかかるし、仕事もあるから、断念したさうです」

「それで阪神負けたんと違ふか! ヤマネくんが福岡に行けば、勝つてゐたはずだ。これはヤマネくんの責任が問はれるなァ」

「日本一になつた時の、『タイガースナイト』をどうするか、といふ話も決めてゐませんでしたしね。リーグ優勝の時ほど、熱が入つてゐなかつたのかも知れません」

 タカハシくん来店。日本シリーズの話は一切出ず。タカハシくんは、野球に全く興味がないのだ。ま、さういふ人も多いだらう。私も、周りにヤマネくんやクラタニくんがゐなければ、日本シリーズの動向を気にしたりはしなかつた。今年は彼らのおかげで随分と野球を楽しむことができた。特に、日本シリーズ・甲子園最終戦に連れていつてくれたヤマネくんには感謝。別に日本シリーズに阪神が敗れたからといつて、それらの価値が変はる訳ではない。ありがたうございました。

 静かな、静かな河原町の夜でした。

小川顕太郎 Original:2003-Oct-29;