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 Diary 2003・10月26日(SUN.)

煙草

 タカハシくんに「『スターバックス』もカフェなんですよね?」と尋ねられたので、いや、あれは違ふ。あれはカフェ風のファーストフード、と答へたのだけれど、面倒くさいのでそれ以上の説明はしなかつた。「カフェ」といふ言葉の定義にもよるのだらうが、私の中では、「カフェ」と「カフェ風のもの」は截然と区別されてゐる。この事はこの日記でも何度か説明したのだけれど、要するに「アメリカ流のファーストフード志向」が根底にあるものが「カフェ風のもの」で、それに回収されないのが「カフェ」といふことなのだが、ちやんと説明するとなるとなかなか面倒くさい。さういふ時に、何かうまく一言でパッと説明できないものか? と前から考へてゐたのだが、さきほど、フッと思ひついた。「あそこは店内禁煙だからカフェではない」といふのはどうだらうか。実際、カフェと禁煙、といふのは絶対に結びつかないものだ。だから最初に「スターバックス」が上陸した時に、アメリカならともかく日本でこんなもの(カフェ風だが店内禁煙)が根付くはずがない、と強く思つたものだが、今やすつかり根付いてしまい、私は茫然としてゐる。日本人はここまで駄目な民族だつたのか、と。

 喫煙は是か非か、といふ問ひかけ自体がバカバカしいとは思ふが、東京都千代田区の路上喫煙禁止条例や健康増進法による一部私鉄駅の全面禁煙など、このバカバカしい問ひかけが世間を席巻しつつあるので、仕方なくこれに答へるとすると、私自身は煙草を吸はないものの、もちろん「是」である。カフェをやつてゐるので当たり前だ。それにしても、受動喫煙の害を言ひ立てる輩を見てゐると、非常な嫌悪感がわき起こつてくるのは何故だらうか。受動喫煙といふ事で言へば、私はむしろ被害者、といふことになるはずなのに。

 さういへば、甲子園球場も禁煙であつた。まァ、あれほど人が密集してゐれば、喫煙は問題かもしれないが、それにしても、なんだか「違ふ」といふ気がする。煙草を吸はずに観るスポーツなんて、碌なもんぢやないんぢやないの? 私がスポーツ観戦に興味がないのは、煙草を吸はないからかもしれない。

 阪神、負けたやうですね。

小川顕太郎 Original:2003-Oct-28;