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 Diary 2003・5月31日(SAT.)

タイガース車両

 ベッチ、クラタニくん、イチモトくん来店。3 人とも神戸で行はれたイベント「ヌードレストラン」の帰りである。が、ベッチとクラタニくんは京都だから分かるとして、大阪に帰るはずのイチモトくんが何故ここに?

「いやね、今日、マイちゃんが明日から東京に行くんで、そのお別れ会といふか、イベントの最後に、キタアキくんとマイちゃんが二人でラストダンスを踊つたんですよ。それを周りでみんなが囲んで拍手したりして。ボクはもう、終電の時間だつたんですけど、そんな状況ぢや帰れないぢやないですか! で、終電を逃してしまつたと。」

 なるほど。さういへば、クラタニくんはヌードレストランに行くのは久しぶりぢやない? どうだつた?

「それがねえ、神戸へと向かう電車に乗る前の時点で、阪神は巨人に 2 対 4 で負けてゐたんですよ。しかも 8 回裏の時点でさうですよ。あかん、昨日に続き 2 連敗や…と、暗い気分になつてゐたんですけどね、電車の中で、携帯電話を使つて試合の様子をチェックするたびに、阪神の点が増える増える! 最終的には 11 点もとつて、圧勝ですわ!」

 さ、さう。まあ、それはいいとして、ヌードレストランの様子は…

「あ、この間の水曜日の話、ヤマネさんから聞きました? え? 聞いてゐない? いやー凄かつたんですよ…」

 と、私の話を無視して繰り広げられたクラタニくんの話は、確かに凄かつた。

 この間の水曜日、クラタニくんはヤマネくんと共に甲子園に行つたのだが、最初に 10 点をとり、楽勝と思はれたのも束の間、グングン追ひつかれ、オイオイオイ! と慌ててゐたら、なんとか最終的に辛くも 10 対 9 で逃げ切つた、といふ試合展開だつたのださうだ。それ故であらうか(それともいつもさうなのか)、試合後も阪神ファンのボルテージは下がらず、応援団長(?)のもと、みんなで電車のホームで大騒ぎ。「特急に乗つて大阪に行くぞー!」と団長が叫べば、みなで「特急! 特急!」とメガホンを叩いて特急コールの嵐が起き、それに呼ばれるかのやうに特急がホームに滑り込めば、「乗れー!」といふ団長の合図と共に、みんな同じ車両に乗り込んだ。もう、天井までギッシリと人が詰まつた状態。「まづ、他のお客さんに謝れー!」と団長が叫び、「ほかのお客さん ごめんなさい♪」とみなで歌ふ。そして、六甲おろし、各選手の応援歌、また六甲おろし、と大合唱したさうなのだが、まだ大阪に着かない。そこで、団長が「みんなー! 巨人は嫌いかー!」と大音声を張り上げたのに対し、「おおー!!」とメガホンをそこら中に叩きつけながら答へるタイガースファンたち。で、「地獄に堕ちろ ジャイアンツ!」等々、ジャイアンツの大罵倒大会に突入したのださうだ。ヤマネくんも顔を真つ赤にして、メガホンで天井を叩きながら絶叫してゐたといふ。

「それにしても、人間の器が小さいですねー、タイガースファン」と、呆れるイチモトくん。

「ははは、さうなんや! 小さいんや! あー、面白かつた」

 うーむ、今年は本当にタイガースが優勝するかもしれません。

小川顕太郎 Original:2003-Jun-2;